ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

技術室

折り合い

このところ右手が完全に迷子になっている。小指をボディに触れさせたところで、満足いくほど安定しないので、さいきんは浮かせている。 人差し指と弦の角度を直角にしたほうがトーンはよくなる気がするので、じっさいにそうしようとすると、手首が尺屈して小…

運指≓クライミングムーブ

手遊びのへっぽこギター弾きとしては、ふだん曲を弾くということがないので、運指をかんがえるのが新鮮である。 今日見つけたのは、セーハしてアルペジオを鳴らしたあと、横移動する直前に薬指を中指にいれかえるというもの。クライミングでいう足の踏み替え…

Nahenahe

つまるところ、ナヘナヘがハワイのうたごころであるというのにいまごろ気がついた。そういいつつ、ナヘナヘをあらわすための技術面のメモ。 ・オープンハイコード。オープンチューニングの開放弦の響きをぞんぶんにつかう。 ・ストレッチをともなう複音。こ…

スラッキー考

スラックキーのうっすら要因分析。重要度不同、階層不同。おもいついた順。 ・ダウンオープンチューニング ワヒネチューニングはメジャー7thということでいいみたい。マウナロアチューニングではトップの2弦が5度のインターバルになる。 ・規則的なベースラ…

ナヘナヘ考

スラックキー教則本ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ケオラ・ビーマーが1997年にだした『Learn to Play Hawaiian Slack Key Guitar』の影響はでかいらしい。いまでもスタンダードのようなので要チェック。 ウェブもちょこちょこ検索しているが、…

ブルース・フィーリングをだすためのテクニック考

音型と、リズムと、コード進行。アーティキュレーション、ミュート、音価、そしてアクセント。コード進行と音型はシンプルなので習得するとして、問題はリズムとアクセント、アーティキュレーションである。 といいつつ、リズムはじつは適当にやればいい。ギ…

Oh! 弦!

「ブルース、何それ?」というひとにわかるようになんかないか、ということで。スライドバーをつかったアイディアのメモ。 ・フレットの真上から真上を狙う ・短3度のブルーノート ・減5度アプローチ ・7度のチョイ上げ ・sus4と5度付近の往復 ・短3度からsu…

らめんやさん

笠岡ラーメンのはなしもしたいけど。前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ひとことでいうと、やはり寄せては返す波のグルーヴなのだけれど、アタックというよりはダイナミズムのようにかんじる。イメージはほんとうに波でよく、雑にいうと2-4をつよめに…

音楽探偵、おもいだす

『Hey, Hey』からはなしが転がって、あらぬ方向へうごきだしている。いつものように、このまま行けるところまで、飛んでいくことにしよう。 *** さいきん、ブラインド・ウィリー・ジョンソンをイメージして、6-4でベースをプンチャンしつつ、マイナーペン…

アルトベンリ

アコースティックギターマガジンのバックナンバーが岡山の図書館にあったので、かるくチェックしたところ、内田勘太郎さんの特集があったり、リゾネーターギターの特集があったり、アーチトップギターの特集があったりした。スライドギター特集は見あたらな…

音楽探偵、省察す

ビートニクの3つのBーBeard、Bongos、Beret。 *** Bのはなしではなくて。前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp krokovski1868.hateblo.jp この半年ほど、ちょくちょく戦前ブルースを再訪して、なんとなく自分の好みというか、傾向が見えてきたのでメ…

Sing Out!

勘太郎さんの右手ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ・親指のベース音のスラップは手首を返して上声部とリズミカルに組み合わせる。You Tubeを観たらファリー・ルイスもおなじうごきをしていた。 ・親指で4-3、4-3-2のスイープをすることがある。4-…

レベル上げ

コードづくり練習その2。 1 1-4-5の進行で、半音移動をつかいつつ、ポジションを移動してメロディラインをつくる。 2 4と5にいくまえにセカンダリードミナントというのか、着地するコードのドミナントセブンスコードを勝手に措定する。 3 1と2を組み合わせる…

てんしょく

いつまでもスライドバーがにゃ~にゃ~鳴くので、押弦しよう、ということで。コードづくりの備忘録。 ・Ⅰ、Ⅳ、Ⅴのトライアドをクローズポジションでつくって移動させる。1-3-5、3-5-1、5-1-3。いわゆる転回形。 オープンDだと2-4弦からはじめるのがわかりや…

ダーマ・バム

いまごろ気がついたあまりにも初歩的な技術面のメモ。 ・開放弦を交えたリックは、人差し指でセーハすればどのフレット上でもつかえる。セーハしたところが0フレットになるため。 開放弦をまじえたリックは、ほかのポジションと運指がかわるし、トーンもかわ…

プンチャン・スライド

いつものごとく図書館でオールディーズのヒット集をみつけて借りてきた。50年代のヒット曲を聞いていると、ビートルズで知った曲がちょいちょいでてくる。チャック・ベリー、クリケッツ、ジーン・ヴィンセント、ラリー・ウィリアムズ、etc, etc. 彼らのルー…

スラックキー・スライド

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp これは、もっと簡単にしないとはじまらんぞ、ということで、2音同時ヒットはひとまず置いて、6-4に固定し、そのうえでメロディも1弦のみにした。ガチガチである。 どうやら「みょ~ん」は左がわのミュート不足では…

スラックキー・ブルース

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp アイディアに振りまわされて、いろんなことをいちどにしようとしたのがよくなかった。いつものことだ。 まずはプンチャンを安定させることと、バーの先端で1、2弦をきれいに鳴らすことをそれぞれ練習する。はなしは…

スラックキー・ハレルヤ

ブルース・トリビア。ジェファソン・エアプレインのジェファソンはブラインド・レモン・ジェファソンからきている。 *** 前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp オジー・コタニさんの教則本を読みつつ、スラックキーでプンチャンしているとき、これで…

Citybilly

前回のつづき。勘太郎さんの右手にかんするメモ。 krokovski1868.hateblo.jp ときに親指の背中がわ、あるいは外がわというのか、それを低音弦におき、コの字型をつくって、ひとさし指でひき、ときにその状態からつかむようなうごきをする。後者のうごきは、…

Google Driveからブログに音声ファイルをアップロードする方法

録音ばなしのつづき。しばらくまえからブログに音声ファイルをアップロードしていたのが、さいきんになって急に再生できなくなってしまった。 krokovski1868.hateblo.jp どうやらYou Tubeに音声ファイルをアップロードして貼り付けることもできるようだけれ…

へーへー

『Hey, Hey』ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp むかしどこかで見たジャケット写真から、ずっとビッグ・ビルは左足にギターを乗せるスタイルかとおもっていたのだけれど、映像を見たらふつうに右足だった。写真用のポーズだったのだろうか。 いくつ…

Bottles, Knives and Steel

ブルーススライドメモ。 ・バーをいつも水平にうごかすのではなく、ときどき小指がわからうごかす。 ポルタメントのニュアンスがでやすくなるのと、音程をさがす間をとりやすくなる。ジョー・ウォルシュなどはもろにそう。もっとも、いつもやるとモッサリし…

Vocalion

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 『Mississippi Kid』の元ネタかどうかわからないが、そういえばジュニア・ウォーカーの『Shotgun』もおなじパターンだった。もっとまえからあるパターンなのかも。ひきつづき要継続調査。 さておき、音声ファイルの…

エウレーカ

今日の発見。フレッド・マクドウェルを聞いていたら、ブラインド・ウィリー・ジョンソン風のパッセージがでてきた。 はじめに4度から5度にいって、短3度を弾いてルートにいくのだが、そのつぎは4度から減5度にいってもどり、短3度からクォーターチョーキング…

ホウホウ

前回のつづき。あれから『Hey, Hey』が脳内再生されつづけてかなわない。 krokovski1868.hateblo.jp ワイルドにドライブするモノトニック・ベース、しかしよく聞くと2音を同時に親指で弾いており、ときどきその上部をうごかしている。やはり、フィーリングの…

Muddy Boaters

【倍賭けの眼目】・・・ギャンブルにおいて、負けるたびに賭け金を2倍ずつ増やし続けること。負けが続いても、勝った時点でそれまでの損金をすべて取り戻すことができる。→【Double Down】 *** スマホがどれだけ流通しようが、ほりだしものをさがすたのし…

拾弦

「他人にわかってもらえないということは、そのことを自分が十分に咀嚼しておらず、伝え方もまずかったということだ」 ―黒澤明『蝦蟇の油』― *** 本日のユリイカ。右手はアルアイレだけではなくアポヤンドをうまくつかう。そのために親指の背中がわをつか…

記号的練習2

練習メモのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ・漫然と弦をゆらさない。ギターに音をつたえるつもりでひく。 ・つねにきかせる相手を想定して音をだす。いなければ部屋の机でも椅子でも壁でもかまわない。 ・噛みしめないために、くちずさみながらひく。ま…

記号的練習

弦をおさえつけないようにするために、親指で反対がわから力をかけすぎない。親指でのこりの指とカウンターバランスするイメージで運指する。クライミングの対角バランスとおなじである。 とにかく手指を固めないことを優先する。スライドギターのときも、な…