ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

機関車は走るのです

ブルース関連書籍の追加。むかしの定番だったらしい。ジャケットは気になるが、値段がアレなので、古本屋で投げ売りされていたらチェックしよう。 ブルースの世界 作者:中村とうよう 主婦と生活社 Amazon さておき、You Tubeから『小室等の新・音楽夜話』が…

ドカドカうるさいロックンロールバンドさ

「ドカドカ」というのがなんともいえず良い。そういえば文章もおもしろいんだよな、このひと。 十年ゴム消し (河出文庫 い 10-1) 作者:忌野 清志郎 河出書房新社 Amazon 音楽のひとがエッセイを書くとおもしろいのはなんでなのか知らん。曽我部恵一氏の『昨…

スライダック!

真空管ギターアンプばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ステップアップトランスをつけたら、ボワンとしていた音がシャキッとした。磨りガラス越しだったのをとりはらったようである。真空管アンプにおける電圧は、ひょっとしたら血圧のようなものな…

Rec 2

スマホのボイスメモのコンプ疑惑のつづき。要は過入力になっていたらしい。あとで波形を見て気がついた。練習用としては、ノイズはふえても、すこし離して録音したほうがいいのかもわからない。 なんせボイスメモは手軽で非常に便利である。楽器用レコーダー…

音楽探偵、おもいだす

『Hey, Hey』からはなしが転がって、あらぬ方向へうごきだしている。いつものように、このまま行けるところまで、飛んでいくことにしよう。 *** さいきん、ブラインド・ウィリー・ジョンソンをイメージして、6-4でベースをプンチャンしつつ、マイナーペン…

遙かなるハワイ

ハワイばなしのつづき。プア・アルメイダがあまりにもグッドタイムミュージックだったのでメモ。エレキバンドでスウィングフィール、シナトラのようなクルーナー。ハワイアンのグルーヴはスウィングとはちがうとおもっていたが、結局はものによるみたい。ど…

アルトベンリ

アコースティックギターマガジンのバックナンバーが岡山の図書館にあったので、かるくチェックしたところ、内田勘太郎さんの特集があったり、リゾネーターギターの特集があったり、アーチトップギターの特集があったりした。スライドギター特集は見あたらな…

真空管アンプ試奏2

ジャンク屋へでかけると、フェンダーのチャンピオン600の復刻版が37,800円で置かれていたので、本番がわりに試奏してきた。やはりさぬきではいろいろなものが見つかる。 krokovski1868.hateblo.jp パワー管は6V6といいつつ6V6GTが挿さっている。外からだと見…

武技

ブギは1920年代からあったが、30年代末にもブームがおこり、半ばにはすでにヒルビリー・シンガーたちがとりいれていた。デルモア・ブラザーズが「ヒルビリー・ブギ」という曲をだしていたらしい。ヒルビリーからロカビリーへいって、エルビスへつながるとい…

自家製5F1の現状

自宅用真空管ギターアンプばなしのつづき。 どうやら調子はもどったが、やはり待機ノイズがおおい。整流管をソリッドステート整流器にするとぎゃくにノイズがふえた。なんで? 整流管のせいというわけでもないのか。まあ、ノイズの少ないほうでいこう。とに…

Sting Like A Bee

練習記録。調整前のマーティン。キーはD。Google Driveがいつのまにか仕様をかえたのか、表示が中央ぞろえになってくれたので、リンクの見てくれはだいぶマシになった。 もろもろさっぴいても、あまり鳴らせていない。右手がカタいというだけが原因ではなさ…

Both

ローランドJC-120すなわちジャズコのつかいかたtips。『定番ギターアンプ大図鑑』(リットーミュージック、2023年)より。 ・ビブラートをオンにして、スピードとデプスをゼロにすると、エフェクトなしでステレオ効果だけを得られる。 ・ジャズコを縦置きす…

Mercury Blues

つかってみたい表現のメモ。「こわくて靴のなかがふるえだしてくる」。からだがどうかする、ではなく、からだをつつんでいるものがどうにかなる、という伝えかた。 *** ひょんなことからYou TubeでPavementを観てみたらシャドウズとBeckのミックスに聞こ…

ギター≠盆栽

おもうに、うたのある音楽をするなら、うたいながら弾いたほうがいい気がする。そのほうがグルーヴしやすい。 歌詞の意味もわかっていたほうがいい。ダイナミクスをだすことにつながる。 採譜してエッセンスを凝縮してきれいに再現するだけでは足りない。何…

ブルー爺

ブルースはつまるところ際限のない焼き直しになっている部分もある。おなじコード進行でなん十曲もつくったというひとがザラにいる世界なので、ほかにいいようがない。 *** 自分のギターを買いたいバナシのつづき。 ・タフコン用に合板のハイクラスなギタ…

ギター調整

とうとうマーティンを楽器店へ。わずか2日で手もとに帰ってきた。 症状はトップの膨らみとネックの逆反り。トップは5年ほどまえから膨らんできたので、経年変化とおもっていた。さぬきに来るまえの調整で改善したのが、去年の梅雨にまた膨らんだということの…

エマエッセッサイエッセッサイピーピーアーイ

Mississippi風、ということでメモ。 ミシシッピといえばヴァン・ロンクの本にミシシッピ・ジョン・ハートがでてきた。ロンクが本人に聞いたところでは彼の「Franky Blues」は78回転盤に収めるために録ったあとでエンジニアが早回ししたそうである。 ジョン・…

No More Junk, Hope Get My Mojo Workin’

なんでもいいからピッチが合ってそれなりに弾ける状態の楽器がないかとおもい、ジャンク屋へ。せっかくなので12弦ギターをさがしていたら、市内に3本ほどでていた。あるじゃん! しかし結果はどれもバツ。ジャンク屋で予算1万円台でまともなアコースティック…

申し訳ありやせん。こいつ、良いミュージシャンなんだが、頭がトロくて、何んもわからないんでさ。

このあいだ図書館で借りてきた『偉大なるブルースの肖像』を読んでいる。いまのところ読んだ文献のなかでダントツ1位を進呈したい。とくにヒューバート・サムリンのエピソードにグッと来たので、以下にメモしておく。 「おう、にいさん。おれたちゃあんたが…

Old-timer

またまた前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp デイヴ・ヴァン・ロンクによると、フォークはスタイルではなくプロセスであるという。すなわちフォークソングは文字にたよらない共同体の音楽的表現であり、それはうたい手からうたい手へと口承でつたわっ…

音楽探偵、省察す

ビートニクの3つのBーBeard、Bongos、Beret。 *** Bのはなしではなくて。前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp krokovski1868.hateblo.jp この半年ほど、ちょくちょく戦前ブルースを再訪して、なんとなく自分の好みというか、傾向が見えてきたのでメ…

Sing Out!

勘太郎さんの右手ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ・親指のベース音のスラップは手首を返して上声部とリズミカルに組み合わせる。You Tubeを観たらファリー・ルイスもおなじうごきをしていた。 ・親指で4-3、4-3-2のスイープをすることがある。4-…

Slide Pride

ルーズベルト・サイクスにくらったのでメモ。「このベーシスト、よくついていけるな~」とおもったら独りで弾いていた。 こういうのを聞いていると、ギターでひとりアンサンブルをもとめすぎなくていいようにおもえてくる。めちゃくちゃないいかたをすると、…

Rhythm & Business

「気に入ったサウンドを作り出すって難しいよ。頭で思い浮かべたのと別のメロディーを口ずさんじまったり、ある時は成り行きでセッションして結局は気に入らない音楽になったりするしな」 ―ローウェル・フルスン―(シンコーミュージック『偉大なるブルースの…

レベル上げ

コードづくり練習その2。 1 1-4-5の進行で、半音移動をつかいつつ、ポジションを移動してメロディラインをつくる。 2 4と5にいくまえにセカンダリードミナントというのか、着地するコードのドミナントセブンスコードを勝手に措定する。 3 1と2を組み合わせる…

てんしょく

いつまでもスライドバーがにゃ~にゃ~鳴くので、押弦しよう、ということで。コードづくりの備忘録。 ・Ⅰ、Ⅳ、Ⅴのトライアドをクローズポジションでつくって移動させる。1-3-5、3-5-1、5-1-3。いわゆる転回形。 オープンDだと2-4弦からはじめるのがわかりや…

ダーマ・バム

いまごろ気がついたあまりにも初歩的な技術面のメモ。 ・開放弦を交えたリックは、人差し指でセーハすればどのフレット上でもつかえる。セーハしたところが0フレットになるため。 開放弦をまじえたリックは、ほかのポジションと運指がかわるし、トーンもかわ…

プンチャン・スライド

いつものごとく図書館でオールディーズのヒット集をみつけて借りてきた。50年代のヒット曲を聞いていると、ビートルズで知った曲がちょいちょいでてくる。チャック・ベリー、クリケッツ、ジーン・ヴィンセント、ラリー・ウィリアムズ、etc, etc. 彼らのルー…

スラックキー・スライド

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp これは、もっと簡単にしないとはじまらんぞ、ということで、2音同時ヒットはひとまず置いて、6-4に固定し、そのうえでメロディも1弦のみにした。ガチガチである。 どうやら「みょ~ん」は左がわのミュート不足では…