ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

2023-01-01から1年間の記事一覧

記号的練習

弦をおさえつけないようにするために、親指で反対がわから力をかけすぎない。親指でのこりの指とカウンターバランスするイメージで運指する。クライミングの対角バランスとおなじである。 とにかく手指を固めないことを優先する。スライドギターのときも、な…

降りた井戸

こころの剛をならわんとおもわば、臆病をならえ。 ―坂田金時― *** 緊張ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 「批評されたとき、相手のいいぐさを気にせずに意味だけをすくいとる」というのもtipsのひとつにかぞえていいかとおもう。マイナスのこと…

音楽を聴こう46 ~アメリカン・フォーク雑感~

『Troubadours of the Folk Era Vol. 1』(ライノレコーズ、1992年) おもに1960年代前半のフォークを網羅したコンピレーション。ツーフィンガーのプンチャンサウンドから、フィドルやバンジョーをつかった編成、スライドギターから語りものまで、はばひろく…

音楽探偵、原点回帰

万年筆のインクが紙のうえにのってかがやいている。戦前ブルースのピアノのように、筆をおもく転がしていく。 *** なぜ音をだすのか? 自分自身を知り、行きかたを練るためである。岩もそうだし、釣りも同様である。 もっといえば、理屈をつける必要など…

Okeh

グッドニュース。先日、おもいたって部屋に鏡をおき、じぶんの弾いている姿勢をみてみたら、10年まえより断然よくなっていた。クライミングのおかげで、からだにたいする意識がマシになったためかとおもわれる。つくづく何が幸いするかわからない。 もっとも…

こんにゃくブルース

FGシリーズのつづき。キーはG。スリーピー・ジョン・エステスを聞いていたらでてきたのでメモ。 自分がギターを弾くとおもうと、ちからがはいってしまうので、ギターを弾くために自分のからだをうごかす、ととらえてみることにした。これもデタッチメントで…

音楽探偵、渉猟す

読書ばなしのつづき。「行間にうまくわりこめるようになれば上級者」というのをおもいついたのでメモ。 krokovski1868.hatenablog.com *** 行間つながりで、ピッチのはなし。あがりきらない、というだけではなく、たかいところからおりていくうごきをわす…

Tickling 12 Strings

1833年、C・F・マーティンがドイツからアメリカに移住して、ギターをつくりはじめた年だ。 *** ものの本によると、ブルースにおけるギターの普及には、ギブソンの果たした役割がおおきいのだそうである。1894年に大型の「ギブソン」ギターの製造がスター…

イースⅣ

FGシリーズのつづき。スワンピーなのがでてきたのでメモ。曲名は『隠り沼ブギー』。 ・タイムがブレる。とくにロングトーン。 ・ここからの展開と、ここへの着地、現状どちらもおもいつかない。 なんでもとにかく3コードから脱出する機会かも。要継続トライ…

セルフコーチング事始

【退屈】・・・解決すべき問題のない状態のこと。→【無問題】 *** 楽器演奏にかぎらず、自分のしていることの問題点に気がつかないことはよくある。とにかくへりくだって、ほうっておいてもいいとおもうようなところまで、仔細に点検する必要がある。 問…

バレルハウジン、欧州、そして極東憂唄

それにつけても、むかしのブルースの、重たく転がっていくピアノのサウンド、あれはなんなのだろう。どういう加減でああいう音になっているのか、いまもってわからない。 ドブロのときとおなじで、いまのピアノとは楽器の仕様じたい、ちがっていたのかもしれ…

その弦をつかむ

ヤマハFG−230の目利きメモ。トラスロッドカバーが逆三角ではなく釣鐘型、ロゴが音叉マークでなくYAMAHA、ポジションマークのドットが3㎜ではなく5㎜。これでコンディションと値段の折り合いがついていれば、トライする価値あり。入手難易度はC。 *** たま…

ブルース用語解説〜アルコール編〜

【バレルハウス】・・・ダーティな酒場のこと。バレルウィスキーに由来する。 バレルウィスキーとは要するに樽からそのまま飲んでしまう酒である。この手の密造酒はフーチーともよばれたり、ムーンシャインとよばれたりする。後者は月明かりのなかでこっそり…

A. K. A.I

高いわりに鳴らないギターなど、いいんじゃないのとおもう。よぶんな装飾のないシンプルな仕様で、保管状態もわるくないのに、どういうわけか鳴らない、手もとに置くならそういうギターがほしい。なぜといわれても困る。ただそういう気がするというだけであ…

ロックンロール雑感

ロックンロールばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ロックンロールの名付け親といえばアラン・フリードであり、ロックンロールの歴史とセットで語られる「ロック・アラウンド・ザ・クロック」といえば『暴力教室』である。この『暴力教室』の原題は…

借景

OKテイクのみわけかた。息子に聞かせて足ぶみしたらOK。めったにでない。 *** 今日の練習。泥野組シリーズのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp スライドから押弦に翻案。曲名は『Are You Prepared?』。 ・コンセプトはローフレットのバーコードと半音移…

アガッてナンボ

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp おもうに、「まちがえた」とおもうから失敗したと感じるだけで、ただヘタなだけだとおもえば、事実を再確認するだけなので、はずかしくなってますます集中力をなくすということは、防げそうな気がする。こういうと…

真空管ギターアンプ雑感

真空管ギターアンプばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 真空管ギターアンプの音をきめるおもな要素は、回路設計、回路定数、真空管、トランス、そしてスピーカーである。このうち、かんたんにいじれるのは真空管とスピーカーだとおもう。ウェブにの…

Sanuki Rag

今日の練習。ブルース・ラグ。オープンD。 コンセプトは開放弦とローフレット。とにかくシンプルに。 ・親指で低音弦を押さえて、高音部でひとつ手前のフレットからの半音移動をおもいついたのはプチユリイカ。 ・これだけシンプルにしてもゆれてしまう。と…

スタンバイ中

練習内容のガイドラインのメモ。 ・メトロノームをつかったバッキング ・あたらしいパッセージ ・パッセージを曲のかたちにする ・つくった曲の復習 ・CDにあわせて即興 ・今日の録音 ・スラックキーの勉強 練習日誌の形式は ・うまくいったところ ・次回ま…

調整中

坐ってギターを弾くときの備忘録。 ・座骨を感じつつ坐る。感じとれないときは手をはさんで位置をさがす。座骨をみつけたら、からだをゆらして、しっくりくる位置をさがす。 ・股関節をすこし折る。ピンとこないときはグーで骨盤をまえから軽く押しつつ上体…

スライド百計

グルーヴをレコードの溝とみるものもあれば、音楽のひとつの要素とおもうものもあり、ダンサブルと同義ととらえるものがあれば、キャッチコピーにつかうものもある。 これらすべての、またそのほかのあらゆるひとびとにとって、グルーヴの意味はちがっている…

タワークレーン・ブルース

緊張するとアイディアはでにくい。したがって手癖にたよることになるが、それも緊張によって自動化がとけてしまっているので、いつものように弾けない。 krokovski1868.hateblo.jp いつもらくにできていることがおもうようにいかないと、はずかしくなったり…

仕込中

前回のつづき。練習の手順にかんするガイドライン。 ・背伸び、深呼吸など、準備運動をする ・ギターに礼(グラウンドに礼!) ・ウォームアップ15分 ・前半30分 ・休憩10分 ・後半30分 ・クールダウン5分 中身はおいおい埋めていこう。つづいて、弾くときの…

スライド借景

FGメモ。マディ・ウォーターズ『I’m Ready』風。Dキーに翻案。 前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ポール・オリヴァーの『The Story of the Blues』は、そのむかし晶文社からでていた『ブルースの歴史』の増補新版だった。内容をほとんど忘れていて、…

支度中

練習にあたってのガイドラインを順不同でメモ。 ・チューニングを合わせる ・メトロノームをつかう ・録音して聞く ・疲れを感じるまえに休憩する ・イメージしてから演奏する ・脱力をこころがける ・演奏しているすがたを鏡で確認する ・ひとに聞いてもら…

Sanuki Funk

前回のつづき。『Mississippi Kid』風。 krokovski1868.hateblo.jp B級ギャング映画の劇伴にでてきそうなパターン。オープンDでやりやすいように翻案した。 むかし読んだ教則本ではたしかEキーのレギュラーチューニングだったとおもう。なお、オリジナルの…

準備中

前回のつづき。岩登りとオフィスでの経験をもとに、ギター練習の強度と頻度、密度にかんするガイドラインを設定してみた。 krokovski1868.hateblo.jp ・練習時間は2~3時間/日。最大でも4~5時間/日。 ・ひとコマ最大90分。ひとまず朝晩の2セット。 ・1時間…

アートマン

緊張ばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp つまるところ、本番という状況に慣れる必要がある。きのう決めたとおり、メインは練習をあそぶのでいいとしても、発表ゼロはマズイ。うまく説明できないが、それではすぐに行きづまってしまう気がする。 あち…

習慣/収監

We first make our habits, and then our habits make us. (まずわれわれが習慣をつくり、それから習慣がわれわれをつくる。) ―ジョン・ドライデン― *** 前回のつづき。カテゴリにあらたに「練習室」を追加した。実験室とのすみわけは、おいおいすすめ…