ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

風馬牛

前回のつづき。Dキーで3コード。 krokovski1868.hateblo.jp ふらついてはいるが、アイディアはわるくない気がする。散歩道から引き返してきたらできたので、曲名は「チミ・ポンサ」。もうすこし練ってまたもどってこよう。 さておき、FGのボディにのこった粘…

道化師のワルツ

子どもはすでにひととして至上のものをもっている。大人が無意識の通路をつかわないとたどり着けない場所にはじめから住んでいるのが彼らである。 *** 人生のそれなりの期間、ちょこちょこと洋邦のポップスをきいてきたわけだが、作品はそれこそ大量にあ…

つまびくひと

あいかわらずからだが利かないので、今日も部屋で沈殿。ためしにすこし散歩してみたものの、ダメダメですぐに引き返した。 かえってきてギターを触ると、またあたらしいパッセージがでてきた。しかしいつまでも弾くと近所迷惑なのでこれもバツ。 ふと、FGの…

第4世代

もちもの整理のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 図書館で借りた『ヤマハアコースティックギター大全集』によると、オレンジラベルのFG201がでたのは1976年からで、FGとしては第4世代にあたるという。このときブラックラベルからオレンジラベルへ、胴型が…

黄昏タミフル

「オジー・コタニはナイロン弦のギターをおもにつかうことで知られる。作曲家でもあり、ハワイ以外にもアメリカンフォークやポップス、スパニッシュ、ブラジル音楽の影響をうけている。 もともとはスチール弦のギターをひいており、往年のスラックキー名手た…

Me and My Guitar

朝起きてごはんを食べ、はたらき、かえってきてごはんを食べ、ねむる。平凡なくらしのなかにしあわせはつまっているという。ほんとうかyo! *** アコースティックギターばなしのつづき。いちおう、例のFG-201はもらった恰好になったので、またもちものがふ…

コソコソ・ブギ

「音楽は発音するという行為からうまれる。そのことを、泣いたり笑ったり怒ったりする、そうした挙動が音楽をかたちづくると言い換えてもいい。足踏みをしたり、木片をたたいたりして、蕃人たちが通信をする。それらを芸術とよぶのは、あるいは誤りかもしれ…

音楽探偵、夜をうっちゃる

【失見当識】・・・現在の時間・場所・周囲の人・状況などが正しく認識できなくなること。意識障害や痴呆などであらわれる。 *** 音楽は時間にそって進行し、おわる。テンポ・チェンジやリタルダンドやルバートはあるにせよ、音楽ははっきりと時間芸術で…

Get On Board

前回のつづき。予約していたライ・クーダーとタジ・マハールの新作がとどいた。 krokovski1868.hateblo.jp *** 『Get On Board』(ライ・クーダー&タジ・マハール、2022年) ザ・おっちゃん音楽。貨物列車でウキウキ。タイトルは「乗っていきな」という…

FG-201

ホンダの耕うん機、ではなくて。ヤマハのギターのはなし。 *** ブギウギなのに夜中にコソコソ。ハリススライドでキーはD。FG-201。イメージは貨物列車。 マーティンの具合がわるいのに、手もと不如意のためひとまず弦をはずして養生している。しかしなが…

冷静と情熱のあいだ

芸術とは、眼に見えないものを、みえるようにするものだ。(パウル・クレー) *** Counts『What's Up Front That Counts』(ウェストバウンド、1971年) ちからづよいグルーヴを供給するデトロイト・ジャズ・ファンク。サウンドは洗練されているが、きれ…

闊達

【殺陣師】・・・擬闘のプロ。 *** 「ひとを斬るときは、こいつにも母親や女房子どもがいるとおもって斬れ」(澤田正二郎) 集中し、かつ心をひとつ処にとどめない、それがたたかいにおける心のもちかたであるという。矛盾したものいいになるが、集中しつ…

ジャンゴ

映画のタイトル、ではなくて。音楽のはなし。 *** 妻子とともに実家に日帰りででかけてきた。MJQの『ジャンゴ』があったはずなので、真空管アンプで鳴らして記事を書こうともくろんだものの、そう甘くはない。あげくもちかえるのも忘れてさんざんだった。…

SB食品の瓶でつくるスライドバー~パセリとクミンシード編~

自作スライドバーばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** SB食品のある種の香辛料の瓶がスライドバーにつかえるというのは、以前に検証したのだが、首の部分が弦跳びのさい邪魔になるので、切り落としてみたところ、口径がすこしおおきくなった。…

来布的時光

旅行目線でみるハワイカレンダー。 1月と3月は湿気ていて、12月がもっともさむく、6月はもっとも乾いている。12月がさむいといっても、最低気温は18℃くらいで、1月はTシャツのうえに1枚羽織るものが要る程度。 夏にはバカンスのひとたちがやってくる。貿易風…

The Ghetto’s Got Me Trapped

邦題『何てこったい』・・・なんてこったい。 *** CD関連のtips。紙ジャケットのCDを開封するとき、表面のビニールを剥がさないで、人差し指の爪をつかって、あいているほうの端を往復させると、ジャケットをいためることなく中身をとりだせます。 15年ち…

んちゃ、んちゃ

Rico「Man From Wareika+9」(1977年発表、2004年マスタリング) 今夏はハワイつながりでジャック・ジョンソンを再訪していたので、夏といえばレゲエであるということを、ほとんど忘れさっていた。 レゲエといえばボブ・マーリー、という認識にまちがいはな…

音楽を聴こう41 ~森山直太朗~

パーカッションとチンドンの区別がつかないひとのいうことが信用できるとおもいますか? 信用しないで下さい。 *** フォークシンガーとしてスタートし、ヒット曲をだし、重圧も乗りこえ、さまざまなサウンドをとりいれつつ精進をかさねていく。 初期のア…

Habano ~Romeo y Julieta~

ひょんなことから家人が森山直太朗のライブに行けることになったので、このところCDを図書館でかりてきいている。森山家は音楽一家だそうだが、なんと親戚にティーブ釜萢さんがいた。このひとの音楽をきこうきこうとおもいながら、いまだに果たせていない。 …

捜しだして、ぶっ壊せ!

ヤサグレ国家予算が放つ、まだ誰もきいたことのない音楽。それはヘッドフォンからもれるときにのみ美しく響く。 *** 音楽を聴きたい。どんな音楽か、ですか? それがわかっていたらこんなもの書かない。 世の音楽好きとよばれるひとびとは、程度の差こそ…

Jellyfish Calender

あいかわらずスキマ時間にハワイのことをしらべている。ネットの海には膨大な情報がころがっていてキリがない。ハワイ旅行のまえに知っておきたいことをひとまずメモ。 ・いつ行くか? 12~4月はホエールウォッチング、日光浴、シュノーケリングなどでにぎわ…

音楽を聴こう40 ~トム・ウェイツ~

Tom Waits ”The Early Years Vol.2” 私の世代にとってトム・ウェイツはミュージシャンというよりは俳優で、ジム・ジャームッシュとセットになっている。はずかしながら、アサイラムでイーグルスとつながっていたことは、先日ようやく知った。直接の関係性な…

原始のスープ

音楽の正体、などかんがえてもしかたないと個人的にはおもうものの、巷にはこの種の絵解きを仕事にしているひともいるし、それに私にしたところで、もしほんとうに音楽の正体がわかるのなら、それはそれでいいんじゃないのという気持もある。どっちなんだい…

ハワイ語さんぽ

続・素人選・旅行でつかえるかもしれないハワイ語たち。 krokovski1868.hateblo.jp オノ・・・Delicious カプー・・・Sacred, Taboo カーネ・・・Male ワヒネ・・・Female オハナ・・・Family カナカ・・・Human, Person マカイ・・・Toward the sea マウカ…

Stone Free

『Unreleased & Rare Masters』(ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、2000年) ジミヘンの未発表音源はほんとうに山のようにでていて、玉石混交のなかにも整理整頓がすすんで、いまにつながっているようである。生前のアルバムはたしか4枚だったとおも…

音楽探偵の部屋

不世出のジャズ・ギターの名手、ジョー・パスはインタビューでこう語ったことがある。「まちがった音というものは存在しない。あるとすれば、まちがった場所にあるというだけだ。音楽にまちがった音はないんだ」と。 *** 才能の査定とは、一種の承認であり…

多事(で目が)まわる

『ライ・クーダー・クラシックス』(Pヴァイン、1991年) オールタイム・グッド・オールド・アメリカン・ミュージック。ライ・クーダーのことは以前にもとりあげた。ちかごろはInstagramなどというベンリなものがあるので、近況を知ることもたやすい。すごい…

Fairwell, My Lovely

『Love Will Make a Better You』(Love Live Life+1、1971年) スピリチュアル・フリー・ジャズパンク。当然のごとく前衛。先日、フリーとスピリチュアル、パンクとドバラダは相性がいいと書いたが、それを地で行っている。 krokovski1868.hateblo.jp さら…

極熱、獄熱―8月の現状

工事現場のドリルの音にまけまいとして、CDコンポが過去最大のボリュームになっているが、苦情もこないほど外の音が大きい。炎暑とこの音で現場のひとはジゴクなのではあるまいか。 TC-10。こないだのA7のファンク。テンポをはやめて跳ねずにストレート。置…

音楽を聴こう39 〜エセル中田〜

エセル中田『The Other Side of Hawaiian』 (東芝EMI、1996年) 一聴した感想は「あれ、名盤なんだけどどうしよう」。どうも漢字カナまじりのアーティスト名に慣れないのか、ジャケットをみてもB級というか変化球というか、名作の構えがなかったので―失礼!…