ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

談話室

ゲーム音楽再訪

積みゲーが着実にふえていく。子育てしながら仕事をしながらギターを弾きながら岩を登りながら魚を釣りながらスキマ時間にゲームというのはなかなかむつかしい。 レトロゲームにかんしてはプレーヤーよりコレクターにちかづいている。先日ハドソンの『鋼HAGA…

ファラライ/ララバイ

行ったつもりでポポイア島、などとうそぶきながら、今日も雨をながめて部屋で沈殿。ハワイにでかけた家族がリアルタイムで写真や動画を送ってくるので、スマホからアロハの風が吹く。すごい時代になったとおもう。 それはそうと、湿度のせいかじょじょにギタ…

Thumping Camp

『Big Bill Blues』こぼればなし。「さんぴんCAMP」の由来はThumpingであるが、ビッグ・ビル・ブルーンジーは同書でロニー・ジョンソンのスタイルを「ギターをthumpingする」といっている。真意は不明。 *** ハイエースカスタムキャンピングカーばなしの…

コード≠サウンド

『Big Bill Blues』ばなしのつづき。とくにコードのつかいかたにかんして、ビッグ・メイシオー本名はメイジャー・メリウェザーーの影響をうけたようだ。タンパ・レッドを介して知り合ったといっている。 やはりというか、タンパ・レッドがでてくる。ビッグ・…

ユーミンで誘眠、苦心して入眠

息子、ユーミンを聞いてグッスリ。 お気に入りは『時のないホテル』。いい趣味してるyo! *** 図書館資料あるある。「肝心なところで音飛び」。これは中古品すべてにあてはまるから、中古盤あるあるとしたほうが正確かもわからない。 さておき、今日のメモ…

アルゴリズムたいそう

このところYou Tubeがコンテンポラリーなスライドプレーヤーたちをすすめてくるので、すこしずつ見ていっている。エレキのひとたちがよくつかう減5度付近の微妙な高速移動―もはやコブシといっていい―、低音弦でのソウル風の複押弦ターンアラウンドなどは、ア…

ミニギターとトミカ

復職まえの総ざらえということで今日もジャンク屋へ。マーティンのミニギターがあったので弾いてみた。若干ブリッジが浮いているせいかボワつくが、音色そのものはわるくない。もとのつくりがいいということなのだろう。 すこしずつジャンク屋で気がるに試奏…

Improvisation

ニューヨークはCBGBといえばパンクのイメージだが、店名はカントリー、ブルーグラス、ブルースの略だそうである。もとはルーツミュージック志向の店だったわけだ。 先日、パンクが嵩じると前衛になるというようなことを書いたが、ひとりでつまびいているぶん…

Rec 4

前回のつづき。やっとケーブルの仕様がわかった。USB mini Type-Bである。詳細は不明だが、マイナーな規格のようだ。 krokovski1868.hateblo.jp レコーダーはYAMAHA POCKETRAK CX、買ったのは10数年まえで、ジャズバンドの録音につかって以来だから、ケーブ…

ダダフカダダフカ

ひょんなことからアンディ・マッキーというギタリストをみつけた。いわゆるコンテンポラリースタイルで、こういうパーカッシブなのはそこまで食指がうごかず、飛び道具というか、一発芸というか、そんなふうにおもっていたが、きいてみると格好いい。 とにか…

錫鍋横町

音楽ジャンルメモ。フィーリンとは要するにキューバのムード歌謡だとおもっていい。半世紀以上むかしにジュークボックスから流れていたような音楽であり、ハイカルチャーよりはあきらかにB級にちかい。 *** 先日、どこからともなくグレン・ブランカがなが…

イルなスキル

Hill Country Bluesメモ。R. L. Burnsideがいい。私はワン・キー・プレーヤーが好きだということを再確認した。おいおいオープンDに翻案しよう。 ・・・などといったそばからマーティンをオープンGにしている。弾かないときはケースに入れて、ブリッジ付近に…

機関車は走るのです

ブルース関連書籍の追加。むかしの定番だったらしい。ジャケットは気になるが、値段がアレなので、古本屋で投げ売りされていたらチェックしよう。 ブルースの世界 作者:中村とうよう 主婦と生活社 Amazon さておき、You Tubeから『小室等の新・音楽夜話』が…

ドカドカうるさいロックンロールバンドさ

「ドカドカ」というのがなんともいえず良い。そういえば文章もおもしろいんだよな、このひと。 十年ゴム消し (河出文庫 い 10-1) 作者:忌野 清志郎 河出書房新社 Amazon 音楽のひとがエッセイを書くとおもしろいのはなんでなのか知らん。曽我部恵一氏の『昨…

遙かなるハワイ

ハワイばなしのつづき。プア・アルメイダがあまりにもグッドタイムミュージックだったのでメモ。エレキバンドでスウィングフィール、シナトラのようなクルーナー。ハワイアンのグルーヴはスウィングとはちがうとおもっていたが、結局はものによるみたい。ど…

武技

ブギは1920年代からあったが、30年代末にもブームがおこり、半ばにはすでにヒルビリー・シンガーたちがとりいれていた。デルモア・ブラザーズが「ヒルビリー・ブギ」という曲をだしていたらしい。ヒルビリーからロカビリーへいって、エルビスへつながるとい…

Mercury Blues

つかってみたい表現のメモ。「こわくて靴のなかがふるえだしてくる」。からだがどうかする、ではなく、からだをつつんでいるものがどうにかなる、という伝えかた。 *** ひょんなことからYou TubeでPavementを観てみたらシャドウズとBeckのミックスに聞こ…

ギター調整

とうとうマーティンを楽器店へ。わずか2日で手もとに帰ってきた。 症状はトップの膨らみとネックの逆反り。トップは5年ほどまえから膨らんできたので、経年変化とおもっていた。さぬきに来るまえの調整で改善したのが、去年の梅雨にまた膨らんだということの…

エマエッセッサイエッセッサイピーピーアーイ

Mississippi風、ということでメモ。 ミシシッピといえばヴァン・ロンクの本にミシシッピ・ジョン・ハートがでてきた。ロンクが本人に聞いたところでは彼の「Franky Blues」は78回転盤に収めるために録ったあとでエンジニアが早回ししたそうである。 ジョン・…

申し訳ありやせん。こいつ、良いミュージシャンなんだが、頭がトロくて、何んもわからないんでさ。

このあいだ図書館で借りてきた『偉大なるブルースの肖像』を読んでいる。いまのところ読んだ文献のなかでダントツ1位を進呈したい。とくにヒューバート・サムリンのエピソードにグッと来たので、以下にメモしておく。 「おう、にいさん。おれたちゃあんたが…

Slide Pride

ルーズベルト・サイクスにくらったのでメモ。「このベーシスト、よくついていけるな~」とおもったら独りで弾いていた。 こういうのを聞いていると、ギターでひとりアンサンブルをもとめすぎなくていいようにおもえてくる。めちゃくちゃないいかたをすると、…

Hootenanny

【Viper】・・・マリファナ喫いのこと。吸いこむときの音に由来する。 *** 前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp このあいだからヴァン・ロンクの本を読んでいるのだが、むつかしくてなかなかすすまない。文体も語彙も独特で、すっと入っていきにくい…

BBB

しかるべき年月、あるいはそれに値する経験を全うしたものだけが枯れる。要件を満たさない場合は腐る。 老いは成熟と枯れであり、若さは未熟と腐敗である。E・ホッファーの「若者は成熟しもせず腐敗したがる」は、正誤性はともかく、警句としてはサマになっ…

Hi, Ho!

ビッグ・ビル・ブルーンジーばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 19のときに図書館で借りてCD-Rに焼いていたのをおもいだした。棚をさがしたらちゃんとのこっていた。Lucky me! 『The Father of Chicago Blues Guitar』という盤で、このまえ文献で読…

旅の功徳

「どうして巡礼なんてするんだ? それを回していればいいだろうに」私は男のもっているマニ車を指して訊ねた。 すると男はいかにもつまらぬ質問をするやつだというように、ぶっきらぼうにこういった。「功徳があるからさ」 *** このところ、カントリーブ…

Muddy Boaters

【倍賭けの眼目】・・・ギャンブルにおいて、負けるたびに賭け金を2倍ずつ増やし続けること。負けが続いても、勝った時点でそれまでの損金をすべて取り戻すことができる。→【Double Down】 *** スマホがどれだけ流通しようが、ほりだしものをさがすたのし…

アメリカン・フォーク・ブルース、そしてカントリー

・・・カウボーイのカントリー。田舎の労働者のカントリー。オーキーたちのカントリー。隠遁者たちのカントリー。ヒルビリー、ロカビリー、そしてロックンロール・・・ *** 前回のつづき。フォークバラッドどうこうというよりは、ブルーグラスという補助…

スラックキー・ブルース

半年ぶりにマーティンに弦を張った。ネックが若干ねじれているので、無理はできないし、オープンDではなくオープンGにしている。すこしでも6弦がわのテンションをさげようというつもりである。 なんとなくオープンGにすれば勝手にアーシーな響きになるだろう…

アメリカン・フォーク・ブルース雑感

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ブルースにおけるホーボーが南部のアフリカン・アメリカンたちだったとすると、フォークにおけるホーボーの主流は、オーキー、すなわち砂嵐のために他州へ仕事をもとめたオクラホマのひとたちだった、ということで…

音楽探偵、渉猟す

読書ばなしのつづき。「行間にうまくわりこめるようになれば上級者」というのをおもいついたのでメモ。 krokovski1868.hatenablog.com *** 行間つながりで、ピッチのはなし。あがりきらない、というだけではなく、たかいところからおりていくうごきをわす…