ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Punks in the Gym

波型トタン屋根ーテクニカル・パンク・ドラマー(雨天時のみ)。 *** パンクばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp かようにパンクはラディカルだが、積極的に何かをつみあげていかないという点も、認識しておくべきだろう。たとえば、顔色ひとつ変…

音楽を聴こう38 ~Stevie Ray Vaughan~

Stevie Ray Vaughan & Double Trouble「Couldn't Stand the Weather」 半年まえにジャンク屋でみかけて、「Scuttle Buttin’」と「Voodoo Chile (Slight Return)」ききたさに500円で買っていた。だからYouTubeで、以下略。 「Scuttle Buttin’」は高校生のころ…

Loosen the Key

このところすっかりキ・ホアルに魅了されてしまい、例によってGoogle先生やYou Tube先輩にちょこちょこ歴史をおしえてもらっている。 ひとによって微妙にいうことはちがうのだが、スラックキーのルーツは、ひとまず1830年代にあるようだ。そのころ、ふえすぎ…

続タロ・パッチ

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** そのあとはどうなるか。オープンチューニングのままテクニックをふやすか、あるいはさらにチューニングをいじるかである。前者についてはスライドやハンマリングや人工ハーモニクスがみつかるだろうし、後者…

ラメンたぶる

かなしい受験生。Lamentableのおぼえかた。高校のころ体育の先生におそわった。 *** Antonio Carlos Jobim 『Wave』(1967年、A&M) 全米アルバムチャート5位。ストリングスの具合といい、すこしバート・バカラックのような雰囲気がある。編曲がクラウス…

8470

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 部屋のコンポのスピーカーケーブルをかえてみた。ベルデンの8470である。もとが実家の玄関の呼び鈴を鳴らすのにつかっていた得体の知れない銅線なので、わるくなろうはずもない。 とはいえ、これもエレキギターのシ…

音楽を聴こう37 ~オジー・コタニ~

オジー・コタニ『カニ・キーホーアル』(1995年、Dancing Cat Records) 流麗だが華美にながれないスタイル。プンチャンプンチャンでここまで優美になるものなのか。ゆるやかな大洋の、寄せてはかえす波のような音楽。 *** タイトルは「Sound of Slack Ke…

タロイモ畑でつかまえて

このところハワイの音楽ばかり聴いていたら、変則チューニングが大量にでてきて、そのなかでもオープンG―タロ・パッチ―とその変形がよくつかわれている。ブルースにおいてもオープンGは代表選手である。どうしてか、というはなし。 レギュラーチューニングあ…

1億総メディア時代

流通を合理化すれば価格は安くなる。だったらフィジカルをつくるのをやめてしまえばいい。CDやレコードはマージンを生んで企業を儲けさせるだけだ。 ーそういいつつCDを買って聴く。気がつくと20年以上たっている。 スタジオ盤は生演奏とべつの価値をもって…

パンクス・リスト

パンク・ミュージックの適正音量―大きすぎるか、小さすぎる。 *** パンクは皮膚と骨であり、スカルはパンクのイデアである。パンクのひとが細いのは、ファッションではなくアティテュードである。 パンクはピュアでラディカルでドライ。たとえば流木を路…

AIと音楽

うっすら前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** AIが自我をもちはじめたら、はなしはかわってくるものの、いまのところAIそのものは著作者としては認められないだろう。この国の法律では、たしか「思想または感情の創作的表現」が著作物で、著作者…

はじめから咲いていたのか。

レイモン・ルフェーブルの作品集を例によって図書館で借りてきたところ、のきなみ日本の歌謡曲にきこえる。『愛遙かに』と『いい日旅立ち』の区別がつかないひとのいうことが信用できると思いますか? 信用しないで下さい。 *** 先日、大昔のギターマガジ…

邦題ばなし ~アルバム・タイトル編~

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp A New World Record 『オーロラの救世主』 A Street Called Straight 『メシアが再び』 Book of Dreams 『ペガサスの祈り』 Brain Salad Surgery 『恐怖の頭脳改革』 Brother Where You Bound 『フロンティアへの旅…

イーグルス巡礼③

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** YouTubeにジョー・ウォルシュのレッスン動画がでてきたので、おもわずそれも観てしまった。ホントこの先輩はなんでも知っとるな。 それによると、ウォルシュはスライドをデュアン・オールマンに学んだという…

たぶんぜんぶ梅雨のせいだ。

「スウィング」は、ポルトガル語では「パランソ」といわれるが、ブラジルのバールで演奏するアマチュアの名手たちは口をそろえてこうくりかえす。「とにかくたのしんでひくことだ。それがパランソにつながる」と。 *** 自家製アンプとギターの現状。 krok…

インヴィーノ・ヴェリタス

MPBといえばカルトーラ、というわけでもないだろうが、じっさい、カルトーラはいい。第三集をよくみかけるのはジャケットのせいではないかと思う。第一集と第二集もすてきです。 *** それにしても、あちらさんのこういうフィーリングは、ひっくるめてサウ…

アイネ・クライネ・ナハトムジーク

図書館があるかぎり私のこころは平和である。 ―ドクトル・クロコフスキー― *** 「ウェブ上のデジタルは何もいわれなければタダ」といわれたら、音楽CDなどは、それは売れにくいよな。だから、というわけでもないだろうが、このごろのCDの売上は、曲よりは…

イーグルス巡礼②

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** You Tube先輩の助けをかりて、ひとまずのこりのアルバム巡礼完了。『James Dean』や『The Best Of My Love』など、イーグルスと知らずに聞いていた曲がいくつかあった。 『Ol’ 55』も聴いたことがあるとおも…

OG

音のこのみをたいせつに。 *** オリジナル・ギャングスタ、ではなくて。オージーのはなし。 さいきんになってジョン・バトラーを発見した。シーアといいカイリー・ミノーグといい、オーストラリアも層が厚い。アイスハウス、ミッドナイト・オイル、ノイズ…

Curtis Creek

前回のつづき。つれづれ・ロックのジャンルばなし。 krokovski1868.hateblo.jp そういえばソフトロックというジャンルがあるが、あれはカントリー・ロックではないそうだ。ならばAORにつながるような流れかとも思えるが、これも合っているか知らん。 私のな…

オープンDスライドまとめ

ジェフ・ベックがジェフ・ベックなのは彼がジェフ・ベックだからであり、フェンダー・カスタムショップが彼のストラトにLSRローラーナットを組みこんだからではない。 *** いつものごとくあちこち寄り道して、ずいぶんながくなったが、いったんスライドば…

Bitter Creek

【ダウンビート】 ①1拍め、3拍め。 ②いわゆるアンハッピー・エンディング。ハリウッドにおける許されざる罪のひとつ。いまはどうか知らん。 *** つれづれ・ロックのジャンルばなし。 アート・ロック、グラム・ロック、サイケデリック・ロック、ハード・ロ…

ナヘナヘ

ヘナヘナ、ではなくて。ハワイ語で寛大さを意味する。 *** ギターの弦をはりかえたらフレットがサビていた。よく見たらネックも順反りしていた。たぶんぜんぶ梅雨のせいだ。 えせハワイ。フンイキのみ。邦題は『パラダイスブレンドに捧げるスライド』。キ…

イーグルス巡礼①

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp *** 巡礼、といっても、近所の図書館で借りられるだけ借りて聞きまわしただけなのだが、そのなかでは『Greatest Hits Volume 2』がいちばん気持のいいサウンドにきこえた。レコード好きなひとはグッとくるんじゃ…

ダル・バロト!

芸術は昇華のひとつのありようである。ゲームとはちがい、勝敗はつかない。アーティストそれぞれに独自の位置と評価があるだけである。 *** 鳴らしたい音のイメージがあるひとはそれでいい。しかしそんな風にいわれてもイメージがわかないときは「弾いて…

Brucit

ブルース石、水滑石ともいう。青色の蛍光を発するという特徴をもつ。 *** スライドばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 前回のつづきで、薬指用にブラスのスライドバーを1,000円ちょっとで購入したが、小指で同時に押弦するのはあまりにもむずかし…