2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
S・ワンダーはいい。ぞくぞくする。最高だ。・・・こんなざっくりした言葉はなんの説明にもならない。 しかしながら、世にはどこが、どうして、どれほどいいのかことばにするのをためらわせるものがたしかに存在する。 断言しよう。どのようなことばも、彼の…
ビリー・ジョエル『ピアノ・マン』 *** ―Sing us a song, you’re the piano man, sing us a song tonight.― バーには古いアップライトピアノが置かれている。それはいちおう掃除されてあるのでホコリはかぶっていない。調律も定期的にされているし、ハン…
ニック・デカロ『イタリアン・グラフィティ』 物語はときにニック・デカロの音楽のようにはじまる。気がついたらはじまっていて、そうして心地よくいつまでもつづく。 でもこれはこう書いてしまっても一向にさしつかえない。さりげなくエレガントにはじまり…
それにつけてもしがないイチ音楽ファンとして苦言を呈したいのは、輸入盤 CDの上部に張られているシール、あれはなんとかならないものかね? あれをいちどでキレイにはがせたという人間にまだお目にかかったことがない。 「PULL」と書いてあるからと思ってひ…
ジャコ・パストリアス『モダン・エレクトリック・ベース』 ベース教則ビデオの名作。ジャコの音源は数多あれど、ひょっとすると適当にアルバムを聴くよりこれを観たほうがおもしろいかもわからない。 ジャコのオリジナル・アルバムは難解でイマイチのれない…
じゃがたら『南蛮渡来』(1982) *** やあやあ、待ちわびた反乱の季節がやってまいりました。みんな己の皮膚を裏がえしにして、ついでにたましいもひっくりかえして、新鮮な血の匂いのする空気にさらしてあげましょう。 そうして怒りパワーが全身をかけめ…