いまごろ気がついたあまりにも初歩的な技術面のメモ。
・開放弦を交えたリックは、人差し指でセーハすればどのフレット上でもつかえる。セーハしたところが0フレットになるため。
開放弦をまじえたリックは、ほかのポジションと運指がかわるし、トーンもかわるので、ついつい、そこだけのものとおもってしまっていた。べつにローポジションでなくてもつかえるよな、そりゃ。
要はセーハするかスライドバーを置くかすれば、そこがすれば12フレットか0フレットになる。このまえのオープンDとGの音配列のときもそうだったけれど、つくづく指板を理解できていない。いいかたをかえると、弦楽器奏者は、こうしてすこしずつ指板上を開拓していくのだろう。
そう見てくると、気に入ったリックをとにかくスライドさせてみるいうのは、いい練習になるのかもしれない。これは横移動だけでなく、縦もある。たとえばオープンDの場合、1~2弦のリックは4~5弦でもつかえるし、オープンGなら3~4弦と5~6弦がつかえる。
ひろい音域で縦の移動ができ、しかもオープンGの音配列を含んでいるという点で、オープンD系のチューニングはやはり汎用性がたかいのではないかとおもえてきた。オープンGのリックも、5フレットをセーハすれば、快適かどうかはべつとして、そこから開放弦のリックをそのまま移植できることになる。
たとえばDキーでG7にいったとき、5フレットを12フレットだけでなく0フレットとしてとらえれば、もうすこしいろいろなことができる気がする。ときにはセーハして押弦したり、開放弦のリックを上のフレットでスライドでなぞろうとする、など。そこに開放が鳴ってしまっても、コードトーンなのでなんとかなるかもわからない。
なんせ、ぶきっちょプレーヤーとしては、スライドが押弦とおなじになってしまう心配をする必要はない。単純におもいついたアイディアをためし、コンセプトにしたがおうとするだけである。以上、報告おわり。