音型と、リズムと、コード進行。アーティキュレーション、ミュート、音価、そしてアクセント。コード進行と音型はシンプルなので習得するとして、問題はリズムとアクセント、アーティキュレーションである。
といいつつ、リズムはじつは適当にやればいい。ギター1本ならルバートでもべつにかまわない。拍子も好きにしてかまわない。すくなくとも本家は好きなように弾いている。
とはいえ踊らせたければべつである。引っかかるようなリズムと、タメがいるし、アクセントも特定の位置におかないとバツだし、レゲエの3連符のようにモタれるところと、切りこむところが要る。両者の塩梅がブルースマンの個性をつくるので、あだやおろそかにできない。
音価だが、右手のミュートにかんしては、ラグタイムのやりかたでいいようにおもう。右手で弦をとめるときにでる音もつかうことができる。ランニングベースでジャズのひとがやるように、3連の3つめで右手指で弦にさわるのもいい。ギャロッピングというのだったか、わすれたが、これをするとタイムも安定しやすくなる。
あとは弦をなでてみたり、親指の背中でミュートしたり、手首でミュートして低音弦を複数鳴らしたりする。とにかくどんなに雑になっても余弦をミュートする。どんな手をつかってもいいから、よけいな音を鳴らさない。
・・・できたら苦労しない。ダメならオープンチューニングにしてスライドバーをつかったほうがいい。それだとミュートは甘くてもだいぶマシになる。
ベンドにかんしては、クォーター・チョーキングは必須として、短3、減5、短7度、理屈は知らんが9度もありだとおもう。9度すなわち2度から5度まではおいしい区間のようにおもえる。
スライドをするときは、せっかくなのでフレットを4分割くらいにしてつかう。ポルタメントも必須技能のひとつ。モタれずにねばる。
好きにすればいいのはビブラートくらい。これは各人各様である。
・・・教本をよむか、動画を観たほうがよほどいい。「下手に習うと、下手がうつる」である。だいいち、うたごころがないと、フィーリングに直結したテクニックがあっても、仏作って魂入れず、画竜点睛を欠くである。
もっとも、フィーリングに直結したテクニックをつかっていれば、うたごころも導かれてくるのかもしれない。どちらにせよ、あと20年くらい実験しないと、なんともいえない。
書くことではじめて、自分がおもっていることがあきらかになってくる。その是非はまたべつの問題だとおもう。以上、経過報告。