ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

有響室

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音楽を聞こう〜animals as leadears〜

『Weightless』(Prosthetic Records、2011年) *** ロックがハードになってハードロック、そのさきはヘヴィ・メタルかパンク。要はだんだんソリッドになっていく。そぎ落とされつくすとパンクになり、最終的に皮膚と骨になる。メタルのほうは、無機質に…

音楽を聞こう〜ベッチ・カルバーリョ〜

Beth Carvalho『Mundo Melhor』(1976年、RCA) *** 息子が3曲めで「おんがく!」といって踊りだした。リアルグルーヴはちゃんと伝わるものらしい。複雑なレイヤーや構築性には、当然まだ反応できないが、リズムやトーンに対してはすでに感覚をもっている…

音楽を聞こう〜ブランドX〜

『ブランドX』(1976年、Charisma Records) *** Charとジェフ・ベックとウェザーリポートとジャコが聞こえる。プログレ・フュージョン・ジャズロックというか、ジャンル横断型のサウンド。とはいえ基本は明らかにロック・マナー。 ソフト・マシーンやナ…

音楽を聞こう〜Phish〜

Phish "New Year's Eve Concert 1995"(Rhino) *** マディソン・スクエア・ガーデンでの大晦日ライブ。のっけからもっていかれる。1音めから緊張感とワクワク感が伝わる。どうして鳥肌が立つのかわからないがくらってしまう、そんな音楽。 難曲をドシド…

音楽を聞こう〜イシャイ・アフターマン〜

このところ、イスラエルの打楽器奏者のアルバムをいくつか聞いている。リズムは明白にインド〜アフリカ志向、すなわち微分とポリリズムである。 このまえのパトリシア・ブレナンもそうだったが、強烈にレディオヘッドを感じる曲がときどきでてくる。こういう…

音楽を聞こう〜スタッフ・ベンダ・ビリリ〜

『Tres Tres Fort』(プランクトン、2009年) *** 以前に『在りし日のコンゴ』でコンゴ風ルンバをとりあげたとき、カリブ海から貿易船が来ていたことは書いた。本作もその影響下にある。 雑にいうとカールトン&ザ・シューズとコンゴ風ルンバを融合させて1…

音楽を聞こう〜Mammal Hands〜

Mammal Hands 『Animalia』(Gondwana Records、2014年) *** コンセプトは音のうしろにちゃんと隠されている。これが見えてしまうようだとツライ。もっとも、それもまたコンセプトの性質によるのだが。 なんせ、頭でわかるのと、聞いて気持いいのとはべ…

Thulasizweー音楽を聞こう〜ニーナ・シモン〜

『Four Women』(Verve、2023年) *** 記事タイトルはザ・バンドのI Shall Be Releasedのアフリカ語カバー。何語かまでは不明だが、テュラシスウェ、と読むらしい。ミリアム・マケバというひとが、ニーナ・シモンと演っている。 さて、朝っぱらから誰もい…

Retro Rock

油井正一曰く「ジャズはラテンの一種である」。細野晴臣曰く「ロックもラテンのなれの果て」。結局はアフリカとヨーロッパの結合である。これからはアジアやケルトや中東を足していきましょう、ということでいまにいたっている、のかどうかは知らない。 **…

音楽を聞こう〜ビヨンセ〜

『カウボーイ・カーター』(RCA、2024年) *** ゴスペル・マナーなスーパーゴージャス・カントリー・ミュージック。ひとり多重録音の精度が高いので、多くを重ねずとも空間構築できてしまう。無理のなさが出音の近さを呼んでいる。 EDCーエレクトロ、ダン…

音楽を聞こう〜ジョイ・エリス〜

『Life On Land』(ジョイ・エリス・ミュージック、2017年) ジャケットにF-IREプレゼンツシリーズの一作とある。補助をうけてセルフプロデュースしたということだろうか。同名の映画にインスパイアされているとの由。 たしかに、映像的な広がりのあるサウン…

音楽を聞こう〜ケリー・ジョー・フェルプス〜

ライ・クーダーよりはベン・ハーパー、ベン・ハーパーよりはデイヴィッド・リンドレーと対比したくなるアーティストではないかとおもう。ペン・ハーパーもだが、なんでもライとくっつけがちなのがなんでなのか知らない。 ラップスタイルのスライドは特有の音…

音楽を聞こう〜ケンタッキー・カーネルズ

『アパラチアン・スウィング!』(ナリド、1964年) *** 妻に聞かせると「ディズニーランドかとおもった」という。3大マウンテンのうちスプラッシュとビッグサンダーはこんな感じらしい。どっちだったかわすれたが、こどものころに家族で行ったときにわた…

音楽を聞こう〜シ人の歌とリケンべ〜

『ブルースの源流〜シ人の歌とリケンべ〜』(JVC、2013年) *** 木魚みたいな音だとおもったら、ジャケットに写った楽器もそんなようである。これは、親指ピアノの一種なのだろうか。これがリケンべなのかとおもいGoogle先生に聞くと、どうやらそうらしい…

音楽を聞こう〜パトリシア・ブレナン〜

『Of the Near and Far』(Pyroclastic Records、2025年) *** ポストモダン・ジャズ・エレクトロとでもいおうか。ドライブ感といったとき、ハイなのか焦燥感なのか切迫感なのか駆り立てられているのか追われているのか、聞きながらそういうことをおもわ…

音楽を聞こう〜アラバマ・シェイクス〜

『Boys & Girls』(Rough Trade、2012年) *** ギターのヒース・フォグの貢献はデカい。ストラトキャスターの正統派クリーントーンがいい。この音をだせるひとは大勢いるだろうが、この音で堂々と勝負するひとは多くはない気がする。ケレンのないエレキギ…

音楽を聞こう〜ヴァネッサ・モレーノ〜

『Outros Ventos』(大洋レコード、2025年) 調性感の希薄な前衛風ジャズピアノのうえでサウダージなラインを歌うというようなコンセプト。モダンジャズボーカルのようにもなりつつ、ポストモダンっぽく不穏にもなりつつ、それでいて郷愁は保持されている。 …

It Really Soothe My Soul

チルといったとき、わたしはどうしてもポストなんちゃら風の、クラブミュージックというか、ある種のエレクトロニカを想定してしまう。しかしながら当然ながら、チルにもいろいろあるわけで。 たとえばノスタルジー系のチル。子供のころに聞いたわらべうたの…

ジャンクCDあつめ

カルトーラのアルバムが330円で売っていたので買ってきて聞いてみた。例のジャケットの作品があまりにも有名だけれど、わたしはこのひとの第2集をすすめたい。 ソル・ホーピイvol.2というアルバムも330円で、中身の演奏と価格がまるで見合っておらずホクホク…

イスラエルのジャズ

凝縮された高圧のエナジー。テンションとドライブ感。硬質な抒情がある。現地の伝統的な音楽と、西洋音楽の正統教育をうけたうえでのポストモダンな感覚とが融合している。 さいきん、ティグラン・ハマシャンの作品を何枚か聞いている。このひとはスタンダー…

Caravan

イヤホンあるある。適当につかむとかならずおもったのと反対の耳になる。 *** オフコースの「ときに愛は」がたまたまラジオからながれて、和製AORに聞こえた。めちゃくちゃないいかたをすると、淡麗辛口の純米吟醸のような音楽。純米大吟醸を名乗れるが、…

うたうギター

Keola Beamer " Hawaiian Slack Key Guitar in the Real Old Style" *** ついにねずみ亭にステレオがやってきた。といっても、妻の実家の倉庫で眠っていたポータブルCDラジカセである。カセットは聞けないのにラジカセといってしまうのは世代のせいなのか…

Great Gabby

オルオル・・・ハワイ語で、たのしい、気さくで気持がいい、の意。 *** 『Gabby』(Panini Records, 1991年) ジャンク屋で見つけたデジタル・リマスター盤。オリジナルは1972年リリース。ギャビー・パヒヌイ51歳のときの作品で、彼は59歳で亡くなってい…

無意識的意識

『アンデスの黒いキリスト』(メアリー・ルー・ウィリアムス、1973年) *** て、低音がでない。これでズージャをきくのはツライ。というか、やはりコンポはないとバツ。旧式のチビラジカセの低音はシミュレートされたものですらない。ただただ、でていな…

音楽を聴こう49〜山下達郎〜

『SPACY』(山下達郎、RCA、1977年) *** 職場のゆるブラック化にともない、令和の二本差しー万年筆とボールペンーを断念していたら、インクフローがわるくなった。というより、無意識に筆圧をつよくしている。不必要にはやく、粗雑になっている。 ことほ…

元型

『Steel Guitar Masters 1928-1934』(Rounder Records,1989年) ライナーノーツによれば1989年はハワイアン・スティールギター100周年だそうで、ジョセフ・ケククが発見したという通説を採っている。ただしナイフではなく金属製の櫛だったといっている。 ケ…

音楽を聴こう48〜近藤浩治〜

『スーパーマリオブラザーズ 30周年記念盤』(2015年、Nintendo) *** ライナーノーツに歴代の作品が紹介されており、2015年に『スーパーマリオメーカー』というのがでていた。つくったステージを世界中のプレーヤーがあそべるというから、つくづく配信と…

音楽を聞こう47〜植松伸夫〜

『ファイナルファンタジーⅠ・Ⅱ』(1988年、ポリスター) ライナーノーツにⅠ、Ⅱそれぞれのテーマメロディの五線譜と、天野喜孝氏のモンスターデザインがはいっている。FFといえば天野喜孝、といっていいのかはわからないが、重要人物なのはたしかである。氏の…

ゲーム音楽再訪

積みゲーが着実にふえていく。子育てしながら仕事をしながらギターを弾きながら岩を登りながら魚を釣りながらスキマ時間にゲームというのはなかなかむつかしい。 レトロゲームにかんしてはプレーヤーよりコレクターにちかづいている。先日ハドソンの『鋼HAGA…

アーフーリー

Mance Lipscomb "Texas Sharecropper and Songster" (アーフーリー、1960年) *** 「あふり」といっても原宿のラーメン屋さんではない。歴としたレコード会社である。かつて南部で行われた国会図書館録音の際、そのうたをなんと呼ぶのか問われた男が「Ar・・…