ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

談話室

バレルハウジン、欧州、そして極東憂唄

それにつけても、むかしのブルースの、重たく転がっていくピアノのサウンド、あれはなんなのだろう。どういう加減でああいう音になっているのか、いまもってわからない。 ドブロのときとおなじで、いまのピアノとは楽器の仕様じたい、ちがっていたのかもしれ…

ブルース用語解説〜アルコール編〜

【バレルハウス】・・・ダーティな酒場のこと。バレルウィスキーに由来する。 バレルウィスキーとは要するに樽からそのまま飲んでしまう酒である。この手の密造酒はフーチーともよばれたり、ムーンシャインとよばれたりする。後者は月明かりのなかでこっそり…

ロックンロール雑感

ロックンロールばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ロックンロールの名付け親といえばアラン・フリードであり、ロックンロールの歴史とセットで語られる「ロック・アラウンド・ザ・クロック」といえば『暴力教室』である。この『暴力教室』の原題は…

Sanukite

サヌカイトは、さぬきでは「カンカン石」として、むかしから知られていたそうだ。明治時代に、ナウマン博士ーナウマン象のナウマンであるーによってドイツへ持ち帰られ、彼の地の地質学者によりサヌカイトと命名されたという。 讃岐で見つかったからサヌカイ…

セゴビアからグールドへ

前回のつづき。セゴビア感想文。 krokovski1868.hateblo.jp 複雑な文様がつぎつぎにあらわれてはきえていく。一定のルールにもとづいて非常に緻密かつ精巧に織られていることは伝わるのだが、それらが何を意味するのかわからない。硬質な叙情があとにのこさ…

ギターの黒船

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp アメリカはデッカから『My Favorite Works』という盤がでていたので図書館で借りてきた。セゴビアってスペインのひとじゃなかったっけ? ライナーによると、アンドレス・セゴビア(1893~1987)は、スペイン内戦(1…

獅子舞ブギ

FGメモのつづき。オープンDで3コード。 近所でししまいを観た帰りにでてきたので、曲名は「ししまいブギ」。イベントのチラシによると香川はししまい王国だそうである。そうなの? さぬきは盆栽も有名だし、ブラックバス釣りでは野池天国だし、てぶくろの9割…

Alberta

チューニングばなしのつづき。まえに書いたオープンEmだが、アルバート・コリンズがそうだった。わすれていた。 krokovski1868.hateblo.jp 正確にはこのひとはそこから全音下げたオープンDmだが、たぶん習得過程ではオープンEmだったのではないかとおもう。 …

奔流

アフリカ国旗の色について。緑は希望または森林資源、黄色は太陽もしくは天然資源、赤は力と熱意、そして独立のさいにながされた血をあらわしていることがおおい。 *** コンゴばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp コンゴはバンツー語で「山々」の…

Simply Deep

あそびはまなびで、まなびはまねびで、まねびからスタイルがうまれる。ほんとうかyo! *** ちかごろは著名なアーティストがYou Tube配信をしていて、ただでライブを観られるような感覚になっている。おすすめに内田勘太郎氏のチャンネルがでてきておどろい…

続・カリプソ・ピッキング

前回のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp 動画まで網をひろげてみたものの、それらしい音は見つからず。情報がのこっていないとすれば、奏法としてはのりこえられてしまったのだろう。たぶん右手のリズムパターンがちがっただけではないかとおもう。 いつも…

ハワイアン・スティール・ギターの由来

ひさしぶりに遠くのジャンク屋へ。FG201、151Bほか、ジャンクギターをチェック。弦高は秋の空のようで、ネックは波打ち、折れかけているのもある。 1本だけまともにチューニングできる品があったので、オープンDにしてもどしておいた。だれか買わんね。 220…

Stoned Tubes

じょじょにアイディアにからだが追いつかなくなってきている。作業まえのFGメモのつづき。 キーDでスリーコード。曲名は「Draggin' Blues」。イメージはジョン・リー・フッカー。 この数年というもの、You Tubeのおかげで、むかしのミュージシャンたちの映像…

じゃんこ!

南東北の方言で「すわって!」の意。おもに幼児にむけてつかう。いまのところ息子には効かない。 *** セゴビアをさがそうといったそばからジャンゴのはなし。 krokovski1868.hateblo.jp krokovski1868.hateblo.jp どうやら巷にはジャンゴしばりのフェステ…

昔日のブラフォー

母の実家からブラザーズ・フォアの1972年の来日公演プログラムがでてきた。すこし虫に食われているが、中身は無事で、ちゃんと読める。このとき結成13年め、9度目の来日だったようである。 ライブ会場は各地の市民会館、県民会館、文化会館、公会堂、そして…

かいま見ドブロ史

Dobro・・・ドピエラ・ブラザーズの略。スロバキア語で「good」を意味する。 *** ドブロギターばなしのつづき。 krokovski1868.hateblo.jp ドブロが生まれたのは1920年代のことで、当時はエレキがなかったため、音量を稼ぐためにこのようなギターが考案さ…

FGパーラー化計画

治りかけのときにでてきたのでメモ。曲名は「黄昏タミフル(仮)」。 小康状態のイメージ。発作的展開というか感覚的編曲というか、イマイチつながらない。時間をかけてねっていこう。 閑話休題。スピーカーとアコースティックギターのボディばなしのつづき…

発作的展開

ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーは教則ビデオのなかで「もしソロのときに音をまちがえたら、その音を3回連続で弾けばいい。そうしたらそれはもはやミス・トーンではなくなる」といっている。 これをどう受けとるかというのは、例によって考えか…

FG補完計画

連中はギターを肩にかけない。壁にかけるのだ。 ードクトル・クロコフスキーー *** さいわいに病も癒えたので、弦を買いに楽器屋へでかけた。ふとショーケースをみるとD-28の値段が跳ね上がっていた。投資目的で買うひとがいるのか、ワシントン条約のせい…

楓鳥眼杢

かえでちょうがんもく、すなわちバーズアイメイプル。 *** FGにサウンドポートをあける話のつづき。 krokovski1868.hateblo.jp バスレフつながりでスピーカーの本をいくらか読んだのでメモ。 ・スピーカーのコーン紙が振動して音がでるが、このとき音はス…

片言隻句

ゆっくりすすむ 秋の日射しよ その からだで グッと 感じようぜ ―フィッシュマンズ― *** モダンとは、ある特質が、歴史的に見て高い水準にあるときにつかう。ポストモダンはあたらしすぎて歴史的な評価が確定していない。ポストロックもそうだろう。 ポス…

道化師のワルツ

子どもはすでにひととして至上のものをもっている。大人が無意識の通路をつかわないとたどり着けない場所にはじめから住んでいるのが彼らである。 *** 人生のそれなりの期間、ちょこちょこと洋邦のポップスをきいてきたわけだが、作品はそれこそ大量にあ…

闊達

【殺陣師】・・・擬闘のプロ。 *** 「ひとを斬るときは、こいつにも母親や女房子どもがいるとおもって斬れ」(澤田正二郎) 集中し、かつ心をひとつ処にとどめない、それがたたかいにおける心のもちかたであるという。矛盾したものいいになるが、集中しつ…

The Ghetto’s Got Me Trapped

邦題『何てこったい』・・・なんてこったい。 *** CD関連のtips。紙ジャケットのCDを開封するとき、表面のビニールを剥がさないで、人差し指の爪をつかって、あいているほうの端を往復させると、ジャケットをいためることなく中身をとりだせます。 15年ち…

Habano ~Romeo y Julieta~

ひょんなことから家人が森山直太朗のライブに行けることになったので、このところCDを図書館でかりてきいている。森山家は音楽一家だそうだが、なんと親戚にティーブ釜萢さんがいた。このひとの音楽をきこうきこうとおもいながら、いまだに果たせていない。 …

Jellyfish Calender

あいかわらずスキマ時間にハワイのことをしらべている。ネットの海には膨大な情報がころがっていてキリがない。ハワイ旅行のまえに知っておきたいことをひとまずメモ。 ・いつ行くか? 12~4月はホエールウォッチング、日光浴、シュノーケリングなどでにぎわ…

原始のスープ

音楽の正体、などかんがえてもしかたないと個人的にはおもうものの、巷にはこの種の絵解きを仕事にしているひともいるし、それに私にしたところで、もしほんとうに音楽の正体がわかるのなら、それはそれでいいんじゃないのという気持もある。どっちなんだい…

ハワイ語さんぽ

続・素人選・旅行でつかえるかもしれないハワイ語たち。 krokovski1868.hateblo.jp オノ・・・Delicious カプー・・・Sacred, Taboo カーネ・・・Male ワヒネ・・・Female オハナ・・・Family カナカ・・・Human, Person マカイ・・・Toward the sea マウカ…

音楽を聴こう39 〜エセル中田〜

エセル中田『The Other Side of Hawaiian』 (東芝EMI、1996年) 一聴した感想は「あれ、名盤なんだけどどうしよう」。どうも漢字カナまじりのアーティスト名に慣れないのか、ジャケットをみてもB級というか変化球というか、名作の構えがなかったので―失礼!…

ハワイアン・ドブロ・スライド

素人選・旅行でつかえるかもしれないハワイ語たち。 アロハ Hello マハロ Thank you マリヒニ Tourist カマアイナ Native people ハウレ Foreigner アイナ Land ヴァイ(ワイ) Water カハカイ Sea マラマ Take care ちなみにワイキキは「たくさんの水」とい…