ひょんなことから家人が森山直太朗のライブに行けることになったので、このところCDを図書館でかりてきいている。森山家は音楽一家だそうだが、なんと親戚にティーブ釜萢さんがいた。このひとの音楽をきこうきこうとおもいながら、いまだに果たせていない。
ちなみに、ムッシュかまやつの『ムッシュ―~かまやつひろしの世界』は20年ちかくまえに買ったおぼえがある。ゴロワーズもさがして喫ってみたら、すごい味と匂いがした。たばこは男の香水であるとつくづくおもった。
いままで喫ったたばこでうまいとおもったのは「Romeo y Julieta」だが、例によってずいぶんまえにシガレットは廃版になっている。パッケージと名前から勝手にヨーロッパのたばこだとおもっていたら、しっかりキューバブランドだった。1999年発足というから、比較的あたらしい会社である。主にキューバ向けに生産され、ほかにスペイン、ドイツ、オーストリア、スイスなどで販売されているらしい。
シガーのことはわからないが、シガレットにはゴロワーズとおなじく黒たばこがはいっている。だから、というわけでもないだろうが、特有の香りがあり、それでいてとげがなく、ほどのよい甘さがある。コイーバのような鋭さはなく、やわらかい味わいである。
先日、ふとパイプのことを書いたので、これまた県立図書館で『パイプ大全』という手引書をかりて読んでみた。はずかしながら、日本パイプクラブ連盟というものがあるのをしらなかった。ちなみに読んだのは第三版である。
どうやらパイプは万年筆以上にややこしそうな趣味のようだ。自分が喫おうというころには、売っている場所も心置きなく喫える状況も、どちらもなくなっていそうである。「パイプにはひとの思考を方法的にするなにものかがあるようです」といったのはたしかアインシュタインだったとおもうが、このご時世、一人前にパイプをふかすことからしてまず難題である。嫌煙のムーブメントに逆行するのは無理筋であり、舌を焼くのがオチだろう。
とはいいながら、またしても近所にパイプを売っている店をみつけてしまった。なん度もかくが、ほんとうにさぬきではいろいろなものがみつかる。
ひょっとしたらシガリロなら「Romeo y Julieta」もあるかもしれん。気になるなあ。