フレッド・マクドウェルがいい。そしてR・L・バーンサイド。ブラインド・ウィリー・マクテルもいいし、スクラッパー・ブラックウェルも洒落ている。
・・・と、半年まえに書いていた。さいきんはバンブルビー・スリムを聞いている。ハワイもそうだがブルースもつくづくきりがない。
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結局のところアナログというか、それぞれの部品が複雑に影響しあうので、どんな音になるかはわりと偶然まかせになるような気がする。したがって、つくっては鳴らすをくり返して、傾向と対策を練っていくという順序になる。技術のあるひとは、いくつか製作して、友だちにあげるなりして、フィードバックをうけるのがいいのではなかろうか。
じっさいのモディファイは、効いてきそうな部分と、いじりやすそうな部分をいじることになる。弾き手にとってはスピーカーと真空管だし、作り手にとっては出力トランスをはじめとする部品や回路定数の吟味である。
求める音がはっきりしていて、技術のたかいひとなら、大物部品を固定して、つくって鳴らしてみてから、おもむろにコンデンサーの数値なりをいじる手順になるだろう。逆にいうと、だしたい音を探すためにモディファイしようとすると、かんたんに沼になりそうである。
理想の音をギターがわから目ざすひともいれば、アンプがわから実現しようとするひともいる。もっといえば、あらゆる楽器奏者は、機材と自分の指とで求める音をさがしているのだろう。
つまるところそれはひとつの旅なのではないかという気がする。クライミングがスポーツではなくライフスタイルであるのと一脈通じるところがあるようにおもえてならないが、ちがっているかもしれない。
とっちらかるまえに退散しよう。以上、報告おわり。