サヌカイトは、さぬきでは「カンカン石」として、むかしから知られていたそうだ。明治時代に、ナウマン博士ーナウマン象のナウマンであるーによってドイツへ持ち帰られ、彼の地の地質学者によりサヌカイトと命名されたという。
讃岐で見つかったからサヌカイトだったとは。はずかしながら知らなかった。
さらにしらべると、サヌカイトは安山岩の仲間であり、とくにマグネシウムを多く含むので、マグネシアン・アンデサイトともいうそうである。ガラス質で緻密な針状結晶が同一方向にそろっているというのが特色で、ために叩くと澄んだ高い音がする。
子を連れて近所の施設に行ってみたら、鉄琴のようなかたちで置かれていた。空調とダウンの擦れる音はご愛敬。
マレットか何かあれば、もうすこしきれいに鳴らせそうにおもう。デコピンだと爪がいたくなる。なにやらオルゴールのように聞こえなくもない。
それにしても、この石琴、どうやって音程を決めているのだろう。何かしらで調整できるのだろうが、気になるなあ。火打ち石のアクセサリーとおなじような発想で、アクセサリーがてら音叉がわりにできたら便利だとおもうのだけれどどうだろう。
さぬきにはサヌカイト関連の施設がくつかあるようなので、ちかく訊ねてみようとおもう。つくづく、ここではいろいろなものがみつかる。
なお、古代中国では石の楽器は「磬(けい)」といい、礼楽のひとつとして周の時代に確立されたそうである。以上、報告おわり。