ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

おっちゃん音楽讃歌

 FGメモのつづき。レギュラーチューニングでスライド。キーはE。

 

 

 

 曲名は「泥野組の鉄砲玉」。イメージは「おうマサ、モメてこい」。

 

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 このところ妙にマディ・ウォーターズが脳内再生されるので、図書館でさがしたら書庫にあった。なんでこんなんあるん?

 

 あらためてきくと「I’m Ready」 や「Honey Bee」など、おっちゃん音楽の王様のようなサウンドである。15歳のときはわからなかったが、いま聴くとすこぶるいい。

 

 このひとはボーカルがまたナイス。派手なしゃがれ声でも、クリーンでもない、粘りのある田舎の餅のような声。

 

 スライドもうたごころのカタマリである。テクニカルではないので、フィーリング100というべきか。したがってコピーは無理筋である。

 

 このひとはシカゴブルースの大親分であり、エレクトリックブルーススタイルの大根大本のひとつを確立したひとであり、『エレクトリック・マッド』というクレイジーな失敗作―失礼!―をだしたひとであるものの、あきらかにデルタブルース直系のひとでもあるので、ちょいちょいアーシーなサウンドが顔をだしてくる。

 

 素人の好き放題な見解によれば、スライドギターとはうたである。ダウンホームなブルースになるほどそうなってくる。

 

 うたのうまいひとはスライドもうまいのかどうか、私にはわからないが、うたごころのあるひとはスライドもうまいか、やがてうまくなるにちがいない。まるでことばあそびのようだが、20年ぶりにマディを聴いてそうおもった。

 

 以上、報告おわり。それにしても、15のときに買ったマディのCDは、何処に行ったんだ?