ジミー・ジョンスンの1979年のアルバムタイトル。邦題の二字熟語シリーズもそのうちにまとめたい。
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前回のつづき。
このところスキマ時間にデルマークのギターブルースコレクションを聞いている。のっけからマジック・サム、つづいて「Dust My Broom」の怒濤の3連フレーズときて、正統派シカゴ・ブルース調かとおもいきや、その勢いのまま多様なスタイルが展開されていく。途中、スリーピー・ジョン・エステスとビッグ・ジョー・ウィリアムズ、ロバート・ナイトホークで戦前ブルースにも目配せしつつ、エレキにもどってはロバート・ロックウッドをはさみ、さいきんの録音も紹介しながら、ラストはオーティス・ラッシュで〆。
ぜんたいにエレキ多めなので、しずかに聞く感じではないし、年代もひともバラバラだから、多少ガチャつくのはしかたないとして、コンピレーションとしては相当いいんじゃないかとおもう。やっぱりデルマーク、すてきなカタログをもっている。
とくにロバート・ナイトホークにグッときた。13曲めに「The Moon Is Rising」が収録されているが、マディ・ウォーターズのスライドをテクニカルに洗練させたようなスタイルで、絶妙といいたくなる。
もっとも時系列は逆で、生い立ちをみてもマディはあきらかにサン・ハウス直系である。むしろ、年齢的にはサン・ハウスとマディとあいだにいるナイトホークが、デルタのアーシーさをたもちつつ、洗練された独自のスライドスタイルを早い時期に完成させていたということではないかとおもう。
そういえば、このひとが直接影響をあたえたひとというのもあまりおもいつかない。B・Bキングが言及していたのをどこかで読んだことがあるものの、B・Bはタンパ・レッドもブッカ・ホワイトもおなじように推しているし、そもそも自分ではスライドをしない。
とはいえ、B・Bのギターについてはまたべつの話。べつの機会に、語ることにしよう。
なお、16曲めのリンゼイ・アレクサンダーは2012年録音だが、ザ・真空管サウンドをだしていて、めちゃくちゃ格好いい。こんなひとがいたんか。
もちろんラストのオーティス・ラッシュはいわずもがな。以上、報告おわり。