ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

コソコソ・ブギ

 「音楽は発音するという行為からうまれる。そのことを、泣いたり笑ったり怒ったりする、そうした挙動が音楽をかたちづくると言い換えてもいい。足踏みをしたり、木片をたたいたりして、蕃人たちが通信をする。それらを芸術とよぶのは、あるいは誤りかもしれない。しかし、それは何にもまして深く生命と結びついたものだ。」

武満徹

 

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 せっかくなので、前回つくったガラスバーの音の比較。ハリススライド、コンケーブスライド。曲名は「コソコソ・ブギ」。

 

ハリススライド

 

 

コンケーブスライド

 

 

 ジョー・ウォルシュのレッスン動画を観ていたら、開放弦、5フレット、7フレット、10フレット、12フレットが基本の5つのポジションとして紹介されていた。

 

krokovski1868.hateblo.jp

 

 キーがGのときに10フレットをつかうというのは、このまえみつけたものの、開放のキーでは意識したことがなかった。Cメジャーではなく、平行調のAm7とおもうと、Dキーのドミナント・マイナーになるので、トニックにいくまえにつかえるということでいいのだろうか。これも合っているか知らん。

 

 なお、スライドバーのおもさをはかると、ハリススライドが56g、コンケーブは48gだった。スチールは29gだったので、重量のわりに音量がでるのが金属製バーということのようだ。自分の感覚では、50gをこえてくると、じょじょにおもくかんじてくる。

 

 重量を利用したフレージングになるので、ある程度のおもさはもち味になる。レスポンスのおそさで、しぜんに後ノリ気味になり、ポルタメントのニュアンスもだしやすくなるので、本来はそういう雰囲気をだしたいときにつかうものなのかもしれない。

 

 前回、バーの中で指と触れる面積のことを書いたが、着脱の仕方しだいで、ふかく指をいれてしまえばそれほど関係ないことがわかった。サイズがちいさくて指がバー内部の空気で押しだされてしまうときは、指を斜めから這いこませるようにして、中の空気をうまく追いだすようにすれば奥まで指を入れられる。

 

 なんせ制限や変数や条件をかえると、自分のなかのべつの蛇口がかってにひねられるというか、でてくるものもかわってくる。それでギタリストは新しいギターを買い、作曲にピアノやキーボードをつかうようになるのかもしれない。ふところに余裕のある場合には。

 

 

P.S.  ハリスとコンケーブ、予備をワンセットつくっておこうとおもい、スーパーに行ってみたところ、すべてハリス形状になっていた。ワゴンに投げ売りされていた古い瓶を買ったので、コンケーブは旧デザインだったのかもわからない。オーマイ。

 

 兎にかく、はずすときにスポンスポンいうとこちらの気も抜けてしまうので、ためしにハリススライドの底面にドリルで細い穴をあけて、密閉されないようにしようとおもう。着脱も多少しやすくなるかもしれないし。以上、報告おわり。