ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

風馬牛

 前回のつづき。Dキーで3コード。

 

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 ふらついてはいるが、アイディアはわるくない気がする。散歩道から引き返してきたらできたので、曲名は「チミ・ポンサ」。もうすこし練ってまたもどってこよう。


 さておき、FGのボディにのこった粘着材である。Google先生に訊ねると、アルコールや中性洗剤やライターオイルやお酢やハンドクリームがでてきたので、このあいだCDクリーニングでいい仕事をしてくれた消毒用アルコールをつかってみることにした。クライミングで液体チョークの成分としてなじみがあるし、手につかって大丈夫なものなら、木につかってもそうひどいことにはなるまい。

 

 ということでやってみたらぜんぜんとれない。ペタペタの量が多すぎるのだ。

 

 これはこそげ落とすしかない、ということでもんじゃ焼きのヘラをあててみたが用をなさず。彫刻刀というか、ちゃんとしたスクレーパーのようなものがないとバツ

 

 紙ヤスリもあててみたけれどピンとこない。ちょうどいい番手がない。

 

 おもいあまって指の腹でこそげおとした。微妙な力加減ができるのはやはり指である、ということで。ひとがいちばんうまくあつかえる道具はやはり己の五体である。

 

 結果、ペタペタはあらかた落とせたものの、両親指がなかよく水ぶくれになったので、こんどはギターを弾くのが大変になってきた。とくに右手のベースラインがきつい。本末転倒である。

 

 それで肝心の音はどうなったか。いってみればこの面積にチューインガムをつけていたようなものだから、とっぱらえばそれとわかるくらいかわってよさそうなものだけれど、ペタペタが弦にもくっついてしまったので、なんだかわからないことになっている。多少響くようになった感覚はあるが、ペタペタのせいでマスキングされてしまった感も否めない。

 

 結局、弾いているときに右手がペタペタに触れて、気になってこそげ落としにかかり、いいかげん指がいたくなるとあきらめてギターにもどる、というくりかえしになっていたので、弦が汚れるのは避けがたかった。かさぶたをムキになってはがしてしまうのとなんらちがいはない。

 

 兎もあれ、両手の親指をささげた甲斐あって、ペタペタはほぼとれたので、ここからアルコールを含ませた布で落としていこう。なんとなく塗装は厚そうなので、耐えられるのではないかとおもっている。


 あとはレモンオイルのようなものがないか、実家に問い合わせると、これまた40年くらいまえの家具用の手入れ材が見つかった。来月半ばにクリーニングと弦交換をしようとおもう。


 総じて、現状、音は劇的にはかわっていない。しいていうと、真んなか高めあたりの倍音が多少ふえた気がするが、いい倍音かは微妙なライン。何やらクセのある音になった。もっとも、これは弦についたペタペタのせいかもしれないので、なんともいえない。

 

 なお、やはりというか、低音には変化なし。太すぎるローを削るのはやさしいが、あとから足すのはむずかしいという、まるでエレキのようなはなしになっている。音作りという意味では構造はかわらんのかも。

 

 コンディションがコンディションなので、太い弦も張りづらいんだがな。とはいえ、素人芸でペグがわのナットを削るくらいなら、いっそミディアムゲージを張ってみようか。

 

 あるいはナットを牛骨にかえて、サドルがダメージを受けない程度に、もういちど削りだすのはどうだろう。プラスチックより伝達はよくなるはずなので、わるいようにはならないはず。コストもそこまでかからんし、その線で行くか。

 

 

 ・・・というようなわけで、もろもろガチャガチャだが、もともと低音はでないし、倍音もあまりないしで、クセ以前の状態だったから、ちょっとヘンな音でもうれしい。

 

 いじりまわしてよけいに愛着が湧いただけかもしれない。それで一向にかまわない。

 

 以上、報告おわり。

 

 

P.S. 例のサウンドポートの件、スピーカーのバスレフのような効果はでないものだろうか。ダクトを入れないとあかんのかな。要継続調査。

 

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 すくなくとも、あける穴の大きさは、バスレフホールの計算式をつかおうとおもう。適当に決めるよりはマシだろうから。