ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

Punks in the Gym

 波型トタン屋根ーテクニカル・パンク・ドラマー(雨天時のみ)。

 

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 パンクばなしのつづき。

 

krokovski1868.hateblo.jp

 

 かようにパンクはラディカルだが、積極的に何かをつみあげていかないという点も、認識しておくべきだろう。たとえば、顔色ひとつ変えずに10人前食べるのはパンクだが、それよりは断食のほうがなおパンクである。いっぽうで、痩身や悟りを目ざして断食するのは、パンクとはいえない。

 

 パンクであろうとするとしぜんと細くなる。パンク好きが安定してスリムなのは、彼らが細くなろうとしているわけではないからだ。パンクスになればかってに痩せていくというのは、クライミングとクライマーの関係と似ているといえなくもない。

 

 いっぽうで、パンクに修業は似合わないので、あまり求道的になりすぎるとパンク感はうすれる。苦行僧など見かけはパンクだし、ボディビルダーも仕上がりはパンクだが、アティテュードはパンクスとは程遠い。

 

 そのような意味では、クライマーははっきりとアウトロー寄りなので、パンクとの親和性はあるほうである。垂直の世界の住人は、都会の人混みのなかでは確実にパンクしているといえる。

 

 音楽についていえば、パンク・ミュージック全般はともかく、パンクロックとなると、サウンドを継続していくのがむずかしい。したがって、もっぱら詞のほうでパンクしていくことになりがちである。なお、一般にパンクギターでは、泣きのビブラートは禁止ということになっている。

 

 ついでにいえば、パンクはドバラダと相性がいい。いっぽうで、パンクとスピリチュアルが相容れないことは、留意しておく必要がある。

 

 つまるところ、純粋でラディカルで異質かつ求道的な香りのつかないのがパンクだとおもっておけば、まちがいはあまりない。パンクは一にも二にもアティテュードなので、その点、パンク・ミュージックやポリティカル・パンクが枝葉であるということも、記憶しておいてよい。

 

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 7年ぶりにYou Tubeあぶらだこを聴いている、というだけのはなし。かつての上司が受験生だったころ、塾をさぼって新宿ロフトに観にいったそうだ。MC一切ナシ、ぶっ通しの演奏にやられたという。いつだったかわすれたが、昨日のことのようにはなしてくれたのを、いまもおぼえている。

 

 以上、報告おわり。