ジェフ・ベックがジェフ・ベックなのは彼がジェフ・ベックだからであり、フェンダー・カスタムショップが彼のストラトにLSRローラーナットを組みこんだからではない。
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いつものごとくあちこち寄り道して、ずいぶんながくなったが、いったんスライドばなしのまとめ。
もともと、レギュラーチューニングよりも手軽にブルースをひこうとして、オープンDにしてスライドバーをもちだしたところからはじまっている。そのうちに音配列からGもできるとわかり、それなら開放弦が使えるキーならいけるのではということでFもためしたら、大丈夫そうだとわかった。
この調子でBマイナーやAもできそうだと思い、やってみたら急にむずかしくなって、アッサリ降参した。現状ではせいぜいG、Fまでが限界である。
かんたんにしようとしてチューニングをいじったのに、もどすのが億劫になって、気づかないうちに徐々に苦手なことをしようとしていたわけだ。混乱の正体はこれだった。身の丈を知るのはやはり大事である。
見かたをかえれば、オープンDにしたおかげでDがやさしくなったために、長年そこに居着いてしまっていたともいえる。まえにも書いたような気がするが、便利を便利としてつかっているうちが、華なのかもわからない。
今回、いろいろとやってみた結果、修業をつめばGとFまでは対応できそうなことがわかった。これは、便利の便利さをより丁寧につかえるようになったということもできそうである。
だから便利にしようとして不便にならないところまで便利さをつかいきる努力はしてもいいのかもしれない。ウンいま便利ってなん回言った?
兎にもかくにも、制限そのものがきっかけとなって実際にフレーズがでてくるからなおさらである。以上、報告おわり。