ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

ラメンたぶる

 かなしい受験生。Lamentableのおぼえかた。高校のころ体育の先生におそわった。

 

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     Antonio Carlos Jobim 『Wave』(1967年、A&M

 

 全米アルバムチャート5位。ストリングスの具合といい、すこしバート・バカラックのような雰囲気がある。編曲がクラウス・オガーマンだからだろうか。たしかバカラックが自作曲を演奏したアルバムも、A&Mからでていた気がする。

 

 一聴するとサンバのムードミュージックのようだが、ベースはロン・カーター。だからというべきか、ところどころモダンジャズっぽくドライブする。メインの管がトロンボーンなのも小憎い。

 

 本人がポルトガル語で歌っている『Lamento』がセルジュ・ゲンズブールのようでナイス。ぜんたいを通じて異色なのは、ハープシコードをつかった『Antigua』だろうか。正直、利いているかは微妙におもう。資料をしらべたら何かエピソードがでてくるのかもわからない。

 

 ずいぶんまえに家人の仕事場でながす音楽として見つくろった盤だが、いまききかえすとBGMにしてはグルーヴがつよすぎる。渋谷のタワーレコードで、たまたまSHM-CDで再発されていたから、ものめずらしさも手伝って購入したのかもしれない。ほとんどの楽曲がフェイドアウトしているという理由で選んだような気もする。よくおもいだせない。

 

 なお、SHM-CDも利いているかは微妙におもう。念のため実家の真空管アンプでも再生してみたが、むしろ悪化した。ソースとオーディオの相性というのは確実にあるとおもう。

 

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 CDを売りにいくまえにもういちど聴いている、というだけの話。いつでもYouTubeで聞けるから、ただの貧乏性である。いや、ほんとうの貧乏か。

 

 以上、報告おわり。