ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

エマエッセッサイエッセッサイピーピーアーイ

 Mississippi風、ということでメモ。

 

 

 ミシシッピといえばヴァン・ロンクの本にミシシッピジョン・ハートがでてきた。ロンクが本人に聞いたところでは彼の「Franky Blues」は78回転盤に収めるために録ったあとでエンジニアが早回ししたそうである。

 

 ジョン・ハートのジョークという可能性もあるが、テープの早回しじたいは普通に行われていたのではないかとおもう。そのむかし、美空ひばりが、生放送の時間がおしているなかトリをつとめたとき、うたいながらうしろ手でバックバンドにテンポアップを指示して、きっかり時間どおりに曲を終えたというはなしを、15年ほどまえにTV番組で聞いたおぼえがある。

 

 趣旨はだいぶちがうが、ふとおもいだしたのでメモ。ことによらず、つじつまを合わせられる人間と合わせられない人間がいて、両者のつじつまはいつまでも合わないのではないかという気がする。

 

 さておき、ジャンク屋をウロチョロしていると、むかしのSP盤にお目にかかることもすくなくないわけで。わたしは瓦盤というものをジャンク屋ではじめてみた。「むかしはレコードの針も鉄針で、瓦盤は落とすと割れた」と部署の大先輩に聞いたことがあり、じっさい店頭の盤のなん枚かは割れていた。シュラックという素材でできているそうだ。針がほんとうに鉄だったのかどうか知らない。

 

 いまは33 1/3回転が主流で、そのまえが45回転というふうに理解しているが、これもあっているかは知らない。わたしは45回転というものをエルヴィス・コステロの『When I Was Cruel』ではじめて知った。

 

 先日、母の実家からSP盤がでてきて、せっかくだからもってかえったのをおもいだしたので、再生しようとおもったところ、ウチの安物プレーヤーは78回転に対応していなかった。ならば、というわけでもないが、これもずいぶんまえに父の実家からもちかえった叔母のレコード箱をひっぱりだしてきた。その顛末はまた次回。

 

 以上、報告おわり。