ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

ギター調整

 とうとうマーティンを楽器店へ。わずか2日で手もとに帰ってきた。

 症状はトップの膨らみとネックの逆反り。トップは5年ほどまえから膨らんできたので、経年変化とおもっていた。さぬきに来るまえの調整で改善したのが、去年の梅雨にまた膨らんだということのようだ。

 それで弦高が上がったのを、こちらは順反りしたものとおもって、チューニングをおとしていたわけだけれど、ネックのほうは、張力をさげたためにかえって逆反りしてしまったらしい。やはり素人判断はバツ。症状をかわそうとして、逆にくらってしまっていた。

 オープンDチューニングにおとしているのは、膨らんだトップに対してはわるい手ではないが、つまるところ、弦高のあがった状態でテンションを緩めているので、弦が指板上をうごきやすくなり、ピッチが不安定になっているみたい。要はときどきベンドしてしまっていたのである。

 

 ブルージーになろうと荒っぽく弾こうとしていたのに、セッティングはそれと気づかず繊細にしていた。自分で自分のしていることがわかっていないという、典型的なダメパターンである。

 ともあれ、ピッチを安定させたければ、弦の張りをつよくする方向でかんがえるしかない。ただしそれをするとトップに影響がでる可能性がある。ためしにお店のひとに聞くと、ナットの溝を切りなおさずとも、このまま013までは張れるだろうとのこと。


 丁寧に現状を説明してもらい、今後に向けた示唆もしてもらって3,300円はお値打ちだったとおもう。意を決してもっていってよかった。

 店頭で確認したとき、ピッチはたしかにすこしよくなっていたが、弦高はかわっておらず、サドルも下がったようには見えなかった。弦もそのままだし、ひょっとして何もしていなかったりして、などとおもいつつ、帰宅してからスライドバーをあててみると、ずっとわずかに沈みこんでいた2弦がほどよい位置にきていた。

 

 おかげで1弦と2弦をひきわけやすくなった。スライドバーで複弦を鳴らすときも、弦上を移動するときも、よけいに押さえこまなくていいので、ノイズがでづらくなった。

 

 結果としてストレスがものすごくへった。つくづくプロというのは微細な調整をしてくれるものである。あたりまえだyo!

 

 ブルースをやさしく弾くスタイルを目指しつつ、すくなくとも梅雨どきは弦をはずして養生させようとおもった。以上、報告おわり。