ブギは1920年代からあったが、30年代末にもブームがおこり、半ばにはすでにヒルビリー・シンガーたちがとりいれていた。デルモア・ブラザーズが「ヒルビリー・ブギ」という曲をだしていたらしい。ヒルビリーからロカビリーへいって、エルビスへつながるということになるらしい。
ヒルビリーというのはマウンテンミュージックとつながっているわけで。呼びかたはいろいろありそうだが、つまるところアパラチアの山岳の民の音楽からつながっており、それはイギリスのバラッドである、と雑にいってしまうこともできなくはないかもしれない。どっちなんだい。
つまるところ、ブルースだろうがカントリーだろうがジャズだろうが、なんでもかんでも混ざったところから生まれて、名前をつけるほどに確立すると、そう呼ばれることによって分化される。しかしながら音に境界はないので、分類されたところで相変わらずミックスはされつづける。
ある意味では武技とおなじだ。くらった技はいやでもおぼえる。とりいれ、とりいれられ、まざりつづける。以上、報告おわり。