真空管プチ情報。中古MT管のピンにカッターナイフの先をかるく当て、表面の酸化物をうすく削りとると、導通がよくなるという。無水アルコールをつけた布で拭くのもいいらしい。要確認。
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万年筆につづいて、とうとうCDコンポと和解した。
CDクリーナーをいれてもずいぶんまえから効かなくなっており、叩いて揺すって5年たち、なでてさすって5年たち、昨日ついにみつけた。手まえに倒してのち、右に傾けるのである。ユリイカ!
不具合といえば自家製アンプはどうなったというはなしだが、父に診てもらおうと実家にもちかえったら、どうしてかちゃんと鳴った。病院へ行くと熱が下がるというあれである。車で運んだときの振動がよかったのだろうか。んなわきゃ〜ない。
挙動が安定しないだけなら、それでおしまいにするのだが、音はいいので始末に困る。これを鳴らすとTC-10の優等生ぶりが際立つ。音のちがいはやはり回路と整流方式のちがいが大きいような気はするものの、はっきりしない。
音のちがい、といえばスピーカーだが、さらなる検証のため、サウンドハウスで12インチのセラミックスピーカーを新品で用意した。お値段6,000円である。
このあいだの8470のあまりをケーブルにして、両方のアンプからつないでみようともくろんでいる。
話をコンポにもどすと、トランジスタは真空管とちがい、叩いてもダメなことがほとんどである。そもそも精密機器を叩くのはバツにきまっているのだが、いっぽうで、怒りの矛先という意味では、老若男女問わずものにあたることはありそうである。
メカがうごかないときに叩くかどうかは、世代のわかれめになるのだろうか。たとえば叩くときにグーでトントンするひとは昭和前半世代、空手チョップをしながらのび太のママのはなしをするひとは昭和後半世代、平手でうつのは平成世代、といったように。
いや、きっとミレニアル世代はそんな真似はすまい。令和世代はAIに解法を訊ねるだろう。昭和世代もだまって新しいのを買いなおしているかもわからない。
世の中には、不明なこと、わからないことが、ずいぶん多い。以上、報告おわり。