配信のはやりうたの特徴。イントロがみじかく、ながいアウトロがなく、よけいなバースがなく、ブリッジがなく、曲が2分半をこえない。音楽のBGM化、サントラ化が、いよいよすすんできているようにおもわれる。
この数年で、ヨーロッパでSpotifyからの印税が3倍にまで膨れ上がったそうである。やはりというか、現地のローカルな音楽が消費されることがふえている。
グローカリゼーションなど言葉遊びにすぎないだろうとおもっていたら、ちゃんとすすんでいた。存外こんなふうにして、洋楽に侵食されずに自国の音楽が成長していけるのだろうか。わたしにはわからない。
ローカル音楽コンテンツの質はどこの国だろうと高いーそうでなければレコード店のワールドミュージックの棚はあれほど充実しないーので、政治的な連合なり使用言語なり文化なり、何かしらの共通圏があればそうなる気もする。幸か不幸か、この国はガラパゴスなので、全世界から見たローカルな音楽として、全人類に聞かれる可能性がある。アニメーションとくっついて。
そんなふうにかんがえると、案外、この国ポピュラー音楽の未来は明るいのかもわからない。アニメとマンガがあるかぎり。以上、報告おわり。