ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

音楽探偵、出張す

赤毛布】・・・あかげっと。

 

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 ブルースの文献を読んでいると、知らないひとがつぎつぎでてくるが、You Tubeがつぎつぎみつけてくれる。よくもわるくもイージーな時代になったとおもう。

 

 イージーさにつられて、つい聞きながしてしまう。ぜいたくなはなしだ。つくづく集合知さまさまである。

 

 いつまでもこうしているうちに、ひょっとしたら音楽ビジネスじたい、衰退してしまうかもわからない。やがて来たる実演家の時代にそなえて、というわけでもないけれど、自分でつまびいてあそぶというのは、いい趣味のような気がしてきた。何かをつくっているときというのは、移動しているときやグッとくる体験をしているときにおとらず、無になりやすいのである。

 

 無心になっているからかどうかわからないが、自分がしていることを意味づけられるようになるのは、自分が望むよりずっとあとであることがおおい。あとからくるひとに、のこしておくことがあるとすれば、何かにつきこんでいるうちに、自分のしていることの意味がわからなくなってきたら、それがわかるまではつづけるのがいいということだけである。

 

 何かにつきこんでいると、どこかで「なんでこんなことやってんだろう」とおもうときがくる。そこで立ちどまってはいけない。そのまえにいやになってしまうというのは、またべつの問題である。

 

 ひたすらにつづけて「こんなことがなんの役に立つというのか」というポイントまでくれば、初級を脱したといっていい。そこから5年、10年とつづけられるひとは、上級者になれる可能性がある。成功できるか、えらくなれるかどうかは、これまたべつのはなしだ。

 

 以上、報告おわり。