白洲正子にいわせると、趣味がないのは結構だが、趣味があってわるいのは、悪趣味なのだそうである。そうなの?
***
前回のつづき。
休暇中に己のリソースを棚卸しするところから、ふたたびギターを手にするようになったわけだけれど、なんとなく弾いているだけでは上達はおぼつかないわけで。せっかくなので、かつてボルダーでそうしていたように、目標をたててアプローチすることにした。
じっさい、まなんだことを実感できるのは、まなんだことをどこかべつのところでつかっているときではないかとおもう。ボルダーで身についたことを仕事に生かし、こんどはギターに適用しようというわけである。目標設定と達成というふうにとらえると、仕事だろうがあそびだろうが、あそびの種目がかわろうが、おなじような気はしないでもない。
いっぽうで、こうして秩序とか調和とか体系だったアプローチというようなものに、すこしずつとりこまれていくとおもうと、ざんねんな気もしてくる。そういうものと無縁でいられる趣味が、年とともにどんどんへっている。純粋な時間つぶしに自分自身が耐えられなくなっている。
とはいえ、道楽はいつでもいくつでも見つかるから、気にしなくてもいいだろう。目標をきめてスケジュールをたてるのはそれだけでたのしいから、それはそれでいいのだろう。
というわけで、当ブログはしばらく練習日誌を兼ねることとする。以上、報告おわり。