ひきつづきギターとボルダーの対比。自動化の罠にかんするメモ。
パッセージを弾くときでもボルダーでも、まずはうごきを自動化することに専心するとおもう。自動化すると精度がグンとあがるし、負担もへるからだ。できるうごきを自動化したうえで、核心に向うというのが、プロジェクトを成功させる一般的な手順になっている。
しかしながら、いったん自動化されたものは、意識していないので、それを意識してしまうと、かえってできなくなることがある。緊張のなかでも、ふと疑問をもったり、動作じたいを意識したりすると、ほどけてしまう。
とくに緊張しすぎると、感覚が鋭くなって、自分の内面にも意識がいきがちになるため、せっかく無意識化したことを意識してしまい、自動化がとけてしまうことがある。慣れた本番になっていないと、そうなりがちである。むずかしい。
やはり本番のとき無になるのを目ざすのがいいようである。以上、報告おわり。