10年経った10年 10年経ったら変わるさ
100年経った100年 100年経ったら変わるさ
頭ん中 頭ん中 入り込んで 新しいのと入れ替えちまおう
―『100年』(FRICTION『軋轢』)―
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去年の秋ごろ。トランジスタアンプ。大雨のふりだし。中断。
アマチュアギター弾きの備忘録。緊張を感じたらとにかくスローダウンする。指がまわらないなら音数をへらす。タイム感など考えない。ソリッドなグルーヴをだそうなどとゆめゆめ思わない。いったんペンディング。すべてことごとく脇に置く。どうせ一人弾きだ。遅くすればいいのだ。
10代のころはどうにかお手本に似た音がだせないかとがんばって、一向にできないでメゲて、10年放置して、また10年経って、こんどは機材に目を向けている。
向田邦子を読んだときも思ったのだけれど、つまるところ「プロはすげえなあ」と仰ぎ見ながら酒の肴にしているくらいが幸せなのかもしれない。アマチュアの良い点は無責任に語れるところにあるような気もしてきた。
・・・いやまあ、あまりいいかげんでも困るのだけど。弁えたうえで放言がある程度許されるのがアマチュアの気楽な部分なのはたしかだろう。仕事がプロなら趣味はアマでよく、アマは横好きでぜんぜんかまわない、か。
とはいえもうちょいなんとかしたい。なんとかしよう。