ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

イースⅢ

 前回のつづき。

 

krokovski1868.hateblo.jp

 

 

 気分はブルース。オープンDチューニング。スライド。

 

***

 

 実家に帰ってしばらく古いアコースティックギターと格闘していたが、どうにもならぬので押弦はあきらめ、そのへんの小瓶に片端から小指を突っ込んで、かろうじてサイズが合った容器を父に頼んでガラス切りで成形してもらった。

 

 母が昔フランスで買ってきたという細長い筒状の香料入れで、わりと切りづらかったようなので、いわゆるガラスとは違う素材かもしれない。

 

 高校のころ、やはりE・クラプトンの影響でガラス製のスライドバーを買ったことがあるのだが、数年後に入手した真鍮のバーのほうが気に入って、いつのまにか捨ててしまった。いまとなってはわざわざ手ばなすこともなかったと思うのだが、後の祭りである。

 

 それはともかく、今回つくってもらったバーは非常に薄く小さくまた軽いので、フィンガリングがしやすい。ちょっとやそっとの重さではかわらんだろうと思ったら、それと分かるくらいの差があったのでメモ。細かいフレーズをエレキで弾くようなときは、ひょっとすると軽いガラスのほうが向いているかもわからない。

 

 スライドバーといえば、日本を代表するブルースギタリストの内田勘太郎さんはカルピスの瓶をスライド用にストックしていると聞いたことがあるが、頷ける話である。あの音はやはり真鍮ではでない気がする。こういうのはある種の文房具と同じで、気に入ったモノが見つかったら、何はともあれストックしておくにこしたことはない。

 

 それはそれとして、筆者は真鍮バーのスリリングな倍音がわりと好きである。何やら叫んでいるというかむせび泣いているというか、必ずしも耳に心地よくもないのだが、これもどうしてかわからない。

 

 以上、報告おわり。