『Velvet Underground and Nico』(1967年、バナナの絵のジャケット)
シンプルでローファイでノンテクニカルなサウンド。プリミティブでありつつもポップなツボを押さえているような音。ブルースっぽくインドっぽくT. REXっぽくもある前衛的なフンイキ音楽。でもポップなんだよな。
曲のサイズと構想が合っていて、それでアルバム一枚のなかでしぜんにアトモスフィアが生まれている。アンディ・ウォーホルのせい、というわけでもないだろうが、ポップアートっぽい印象。そういえばアートロックなんていうことばもあったなあ、などとおもいだしてしまう。でもポップなんだよな。
暴力的というよりは神経症的、ムチャクチャないいかたをすると顔色のわるい顔の長い人たちが暗いところで鳴らしていそうな音楽。でもポップなんだよな。
こういう音を聴いているとどうしてもTelevisionの『Marquee Moon』がおもいうかんでしまう。これも探してもういっぺん聴いてみよう。
以上、報告おわり。