衣不差寸、鞋不差分・・・服は一寸の狂いも許されず、靴は一分の狂いも許されない。嫌だよ俺そんなの。
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真空管アンプ製作メモ。順不同。
・シングル回路で得られる最大出力はパワー管のプレート損失の1/2が理論上の上限。実際は1/3やそれ以下であるのが普通らしい。KT88でも最大15W目安で、むしろそれに合う出力トランスをさがすほうがむずかしい。
なお、KT88は近所のハイエンドオーディオショップにあったがこれが1本2万円。ギターアンプならまともなスピーカーを買ってお釣りがきてしまう。
・US8ピンのソケットとMT9ピンソケット、ゆくゆくはMT7ピンも要る。
・いまのところ近所で入手可能なプリ管の現行品は12AX7と12AU7。出力管では6L6GCとEL34。
・シングル5Wギターアンプなら出力トランスは5Wか大きくても10W、1次側が5kΩ~7kΩ、2次側に4Ωと8Ωがあればよさそう。
・ハイゲインの初段管はシャーシ中央を避けて配置する。シャーシの機械的強度が不十分だと振動してよくない。
・初速度電流を考慮してグリッドバイアスを-0.7V以下に浅くしない。相互コンダクタンスが高い球はとくに影響をうけやすい。
・CES規格による真空管特性のバラツキはプレート電流で±25~30%、第2グリッド電流で±50%。とくにパワー管は余裕をみて設計するのが吉。
ほんとうにすこしずつ回路図が読めるようになってきた。真空管のプレート特性がわかってロードラインを引くことができれば、自分でも書けるかもしれない。パワー管と出力トランスの具合でなんとなく決まっていくようだ。
兎にもかくにも、真空管規格表の動作例に沿って回路を組めば、そうひどいことにはならなそうな雰囲気である。というか、内外の複数の図面を確認したところ、5F1系アンプの回路定数はほぼ共通している。しらべたかぎり、この回路は小出力ギターアンプの王道というか、古典といっていいみたい。
多少ともちがいがあるのは電源部のコンデンサ容量、ストッパー抵抗およびパスコンの有無、負帰還抵抗の値くらい。このへんを調整すると音もかわってくるようだ。キットが無事に組み上がったらためしてみよう。
それにしてもキットの配線がむずかしい。マニュアルを読んでも電気的な知識がないとツライ。応援を呼んだほうがいいかもしれん。
以上、報告おわり。