私はしばらく黙っていた。そして「そう簡単にはいかんよ」といった。「考えることがありすぎるんだ」
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バッドニュース。先日買ってきたアンプのアルミ電解コンデンサが液漏れしているようなのを発見。キットを組む参考にしようと思って回路をチェックしたら、黄色っぽい液が基板にくっついて固まっている。けっこう前からのようだ。450v耐圧47μF、回路上のコンデンサのなかでひときわ大きいパーツである。
先日、出力管を新品にとりかえたらもとに戻ったので、原因はそれだと思っていたのだが、早合点だったかもしれない。速断してはだめだ。
ひと月ほどまえ、症状がでたときに撮った基板の写真が残っていたので、あらためてしらべると、この時点ですでにそうなっていた。迂闊。これは、ちょっとむずかしくなってきたぞ。
基板をよく見ると、件の部品の隣についている400V耐圧の電解コンデンサ2つと基板のあいだに黄色い液はついていない。むしろちょっと隙間があいているくらい。実例を見たことがないから、これが液漏れなのかどうかもわからんが、すくなくともこの450Vのコンデンサに何か起こっているのはたしか。いっぽうで、このまえパワー管を変えたとき、音がもとに戻ったのもたしか。
買った時点ですでにコンデンサがこの状態だったのか、ひと月弾くうちにこうなったのか、このせいでパワー管がやられたのかなど、いろいろ考えだしてしまったが、いまの筆者のレベルでは診断をくだせない。
怪しいと思っていた6V6GTをもうすこし検証せにゃならんか。ひとまず報告おわり。