前回のつづき。MPCの構造について。
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Songs-Sequences-Tracks-Programsの順で、曲はシーケンスから、シーケンスはトラックからなる。シーケンス内の各トラックにプログラムが割りあてられており、プログラムがサウンドを決定している。
同一シーケンスの複数のトラック内で同じプログラムを使うこともできる。MPCではプロジェクトにつき最大128のシーケンス、トラック、プログラムを作成可能。
Songモードを使ってシーケンスから曲を作ると考えると、トラック1はプログラム1(ピアノ)、トラック2はプログラム2(ドラム)、トラック3はプログラム3(ベース)といった具合に、トラックの番号とプログラムの関係に一貫性を持たせたほうが都合がいい。いいかえると、シーケンスがかわっても、トラック番号に対するプログラムがかわらないようにする。
シーケンスをつくる手順は、たとえばトラック1でピアノのコードを入れ、つづいてトラック2でその上からドラムをシーケンスに加える、といった具合。トラック3でベースラインを、メロディが要るならトラック4を足せばよい。それはプログラム1(ピアノ)でもいいし、ほかの楽器でもかまわない。
仮に、トラック4にプログラム1を使う場合、プログラム1を変更すると、トラック1と4のサウンドがかわることになるので注意。
Songモードを使って複数のシーケンスから曲を作ろうとする場合、シーケンス1のトラックの順番がシーケンス2以降にも適用される。その点でもトラック番号とプログラムの関係をかえないほうがいいようだ。(この項了、次回につづく)