自作アンプの件、ひとまず回路図を書いた。次はレイアウトと実体配線図。遠い。
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例のごとくジャンク屋で2008年11月号の『サウンド&レコーディングマガジン』を110円で買ってきた。表紙がアフリカ・バンバータだったのも背中を押した。バンバータといえばヒップホップの名付け親である。
付属CDが未開封のままだったので、せっかくだからと聴いてみた。内容は「基礎から学ぶコンプ練習帳」と「プラグインで迫るビンテージの音」である。
結果、入っている音源のはんぶんくらいしか違いがわからなかった。コンプレッサーとはこうも繊細なのか。このぶんだと、自家製アンプのコンプレッションも、じぶんが感知できていないだけかもしれない。Good Grief!
それにしても、こういう雑誌はレコーディングエンジニア志望のひとが読むのか、宅録をしているひとが読むのか、その両方なのか、知らないが、いちプレーヤーでこれをわかるひとは相当すごいんじゃないのと思ってしまった。これくらいはわかって普通なのか。すくなくとも私にはわからん。
なお、「プラグインで迫るビンテージの音」については、フェアチャイルドの音がいいと思って、あとで解説を読んだら真空管サウンドだった。やはりというかなんというか。
コンプが半分しかわからないのに真空管サウンドはそれとわかるというのも妙な話なので、ちょっとしらべたところ、リンゴ・スターの往年のドラムスはこれを通していたらしい。道理で耳なじみがあるわけだ。
まあフィルターなんだろうけど、マジックとまではいわないが、オイシイところが近くにくるように感じる。周波数に距離もヘチマもない筈なのだけど。なんで?
EQをいじりだしたらこういうのもすこしはわかるようになるのだろうか。これまた要継続調査。
いまのところ、音圧はともかく、音質変化については、楽器をかえたほうが早いように思ってしまった。もっとも、これも自分がギター弾きだからそう思うだけで、ボーカルなどはそうもいかんわな。それでマイクをかえたり、録りかたを工夫したりするのかもわからない。
兎もかく、演奏したあとのこうした処理で、仕上がりがぜんぜんちがってくることはよくわかった。いろんなひとにミックスを頼むというのは、そういうことなのだろう。
また、コンプに関するCDを聞いて、コンプをかけるまえに素敵な演奏をするのが大前提だということも逆によく伝わった。これだけ学べて110円ならお値打ちである。
なんせエンジニアの耳というのはすごい。ミシュランの星をつけるひとのようなものだと思えばいいのかな。どちらにせよ想像もつかない。
以上、報告おわり。