ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

音楽を聴こう23 〜The Jam〜

The Jam "The Gift"

 

 地震が起きたわけでもないのに実家の棚からレンタル落ちの本作が落ちてきた。ジャム解散後にポール・ウェラーが結成したスタイル・カウンシルは洒落たサウンドだったと記憶しているが、ジャム自体の音の記憶は不思議なほど残っていない。

 

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 ひと言、バンドサウンドのエアー感を聴く作品、といえようか。このパンキーなドラムなんだよな。そこに歯切れのいいベースがあって、ちょいファンキーなギターが乗っているという。

 

 兎にも角にも躍らせてナンボのライブバンドである。ファンキーさもありながらもそれ以上にロケンロール。前ノリ2ビート、ディスコでビートリーなパブロック。うっすらB・スプリングスティーンのようにも聞こえる。

 

 ジャムにおける本作の位置づけはわからんが、代表作ではないだろう。おそらくシングルカットはキャッチ―でファンキーな『プレシャス』、あとひとつは何だろうとアルバムライナーを調べたら『悪意という名の街』だった。悪意が誤植で悪魔になっているのはご愛敬。