ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

って何 ~ポリリズム編~

 前回のつづき。家人に「ポリリズムって何」といわれたのでメモ。

 

krokovski1868.hateblo.jp

 

 8分音符をペチペチ鳴らしつつ、3連符で机をトントン叩いている。学校の体育の時間などで、リズムトレーニングとしてやったことのあるひともいるのではなかろうか。スキップしながら手をたたくやつである。

 

 要は2と3の同居なので、1拍を6等分して、2こずつかぞえたら3連符だし、3こずつかぞえたら8分音符になる。これを細分化して休符をまじえつつ叩くと、複雑玄妙かつメカニカルなグルーヴになる。それがポリリズムである。

 

 なお、タイムとは大雑把にテンポのことだとおもえばよく、タイム感があるひとというのは、一定のテンポを保つ能力にすぐれているとかんがえればいい。ばくぜんとリズムぜんたいを指してタイムというときもあるが、タイムのうえにリズムがあり、リズムは8分音符や32分音符や2拍3連のことだとおもっておけば、それほどひどいことにはならない。

 

 したがって、タイム感がよくても複雑なリズムを刻めないことはあるし、きいて細かいリズムを把握することはできてもタイムキープはいまいち、というのもよくあることである。

 

 ほかに「ビート」というのもあって、これはリズムトラックじたいをさすこともあるが、4ビートとか8ビートとか16ビートとかシャッフルとかスウィングとか、そういったものを指すとおもっておけば、これもそんなにまちがいはない。

 

 一般に、タイムを安定させるには、細分化するのが有効である。頭のなかで16分音符や6連符をかぞえるのである。口でチキチキいう手もあるけれど、あまり一生懸命やると手のほうがおろそかになりがちである。

 

 ギターの場合、足やからだでリズムをとると、からだがうごくので弦を一定のリズムではじきにくくなり、タイムはかえって安定しにくい。結果として勝手にうごいているか、むしろ、タイム感のすぐれたひとたちが、観客に見せるためにからだをうごかしているとみたほうがいい。

 

 こういうのは、ロックのドラマーがおおげさに振りかぶって叩くようなものである。実際は脱力しているのだが、あれがパワー感を演出するように、ひいているときのからだのうごきは、グルーヴ感をアピールする。

 

 ギターだと、右手でリズムにあわせてボディをさわるとか、もっというと弦に触れてしまうのがてっとりばやい。余弦のミュートをかねてちょっとした音を鳴らしてしまうのである。これはゴーストノートとよばれる。

 

 あとは、ブリッジミュートをつかったり、弦のブリッジ寄りをひくという手もある。弦のテンションのつよいところをはじくほうが、タイミングのブレはちいさくなる。

 

 ここまでは理屈だとおもっていて、それでも安定しないときにどうすればいいかは、いまだにわからない。だれか知っているひとがいたら教えてください。

 

 以上、報告おわり。