ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

ギターアンプキット到着。TC-10出力管交換。

 ギターアンプばなしのつづき。

 

 米国からキットが届いて、関税2,200円を追徴で代引きで支払う。なるほど回路は楽器ではない。

 

 これは、見ようによっては品物が届く確率が上がるともいえそうである。じっさい、伝票住所の建物名が省略されていたので、ロストする可能性もあった。配達人を困らせないためにも、番地欄についでに部屋番号を入れたほうが安心かもわからない。ある種の情報は、ないより重複した方がマシである。

 

 さて、とうとう出力管が手もとに来たので、意を決してこのあいだ買ってきたアンプをいじることにした。まえに書いた通り、音量が下がって歪みだしが早くなってしまったので、コンセントを抜いてずっと放置していたのである。

 

 ワークマンのゴム手袋で武装しつつ、いいかげんな見当で出力管を挿し替えたところ、運よく回復した。真空管の交換ははじめてで大いに戸惑った。以下、顛末と備忘録。

 

真空管が逆さ吊りになっている場合、小型アンプであればひっくりかえしてほうが作業しやすい。真空管ソケットに落下防止のバネ―リテイナーというのだそうだ―がついているときは、これを手で広げて管の根もとを持って垂直に抜く。MT管ならピンが曲がるのを防ぐため、GT管ならベース部分を守るため、できるだけ左右にガタガタさせないほうがいいみたい。

 

 これがけっこう固くていきなり「スポン!」と抜けてしまったので、ピン配置がわからなくなってかなり焦った。しかしよく見ると突起があって間違いようがなかったので助かった。

 

 なお、ちゃんと挿さると「カチッ」と鳴るなどの目安はないため、どのくらいの力で挿せばいいかもわかりづらい。つくづく昔ふうである。ドキドキしながらけっこう強く押しこんだ。

 

 全力でビビりつつとりあえず通電。いつものオレンジ色の光がボウッと点いたもののなんとなく不安である。目視した限り異変はなかったので大丈夫だとは思ったのだが、アークだのレッド・プレーティングだの、なまじ本を読んでハンパに知識だけが増えているから気になってしまう。

 

 結局、ここに至ってアークとレッド・プレーティングの動画を探してチェック。なるほどこれは明らかな異変だわ。過熱してプレートが派手に赤くなっている。

 

 アークもちゃんと目視できる。バック・トゥ・ザ・フューチャーデロリアンがタイムスリップするときのように光っている。

 

 どうやら大丈夫そうということで、おそるおそる火を入れ、問題なくもとに戻った。32年前のビルダーに感謝。エルク楽器の鈴木さんに感謝(シャーシの底に検品シールが貼ってあった)。

 

 なお、買ったときから気になっていた振動音の原因はシャーシと判明。運ぶときに気をつければ問題なさそうだ。あとはボリュームを上げたときの低音ノイズだけである。要継続調査。

 

 それより何より、まずは6V6GTを調達しなくては。以上、報告おわり。