マリア・マルダー『オールド・タイム・レディ』
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突如として中天から降って湧いた「MJの『Dangerous』の11、12曲目について検証する」というミッションを完遂すべく、ずいぶんひさしぶりに中古レコード屋を訪ねた。それでMのラベルを探したらMJのかわりにMMがおわして、左手が勝手にうごいて家までつれて帰ってきてしまった。いえ、お金はちゃんと払いましたよ。右手が危うくジェスロ・タルを買うところだった。基準がぜんぜんわからない。
ジェフ・マルダーの元奥方といえば多少通りがよくなるか―ならないか―、ジェフ・マルダーといったらエイモス・ギャレットだよね、となるけれど、本作にはライ・クーダーもいるという。ドラムがジム・ケルトナーなのも贅沢だし、ベースにクラウス・フォアマン、アレンジャーはニック・デカロと、経緯は知らぬがタレントが揃い踏みである。
ひとまず聴いてみたところ、2曲目「Midnight at the Oasis」のエイモスの無縫さが半端ない。ずいぶん昔に都で観たDavid T Walkerのギターを思い出してしまった。
このアルバムを強いてひとことにつづめるなら「アメリカン・グッド・タイム・ミュージック」だろうか。聴いて損はないと思う。
以上、報告おわり。