ドバラダ飛空船〜ブルースからハワイまで〜

ギターをひいたり真空管アンプをつないだり

音楽を聞こう47〜植松伸夫〜

 『ファイナルファンタジーⅠ・Ⅱ』(1988年、ポリスター

 

 ライナーノーツにⅠ、Ⅱそれぞれのテーマメロディの五線譜と、天野喜孝氏のモンスターデザインがはいっている。FFといえば天野喜孝、といっていいのかはわからないが、重要人物なのはたしかである。氏の代表作がFFなのかどうかはさておき、すくなくともファミコン世代にとって、FFと天野氏のデザインは切りはなせない。

 

 スライム、ボム、ブレイン、パラサイト、ヘクトアイズ、デスフラワー、モルボル、スカル、キラーフィッシュ、ディアマット、ドラゴン、シードラゴン、ラミア、キマイラ、ビッグホーン、マダンタイマイ、クァール、ヘビーモス、ランバレイ、バシリスク・・・etc, エトセトラ。ドラクエとFFのキャラクターデザインを反対にしていたらどうなっていただろう。スライムひとつとってもあまりにちがいすぎる両者の作風に、しばしかんがえこんでしまう。

 

 はっきりいって、天野氏のデザインはファミコンレベルのドット絵でどうにかなるものではない。その点、鳥山明のデザインは、線がすくないぶん、といっていいのかわからないが、ゲームにもアニメにもフィギュアにもぬいぐるみにも向いている。

 

 子供のころは天野氏のダークファンタジックなモンスターたちがおそろしかったーとくにFFⅣなどはストーリーと音楽もあいまってその印象がつよいーけれど、中年になって見返すと、あまりにも豊饒な世界観におどろく。こういうのはマンガだと『バスタード! ー暗黒の破壊神ー』や『ロトの紋章』などに影響をあたえているのではないかという気がするものの、このような感覚的な発言にはいつもようになんの信ぴょう性もない。

 

 解説を作曲の植松伸夫氏が書いており、オフビートな文体でゲーム音楽の未来を真摯に語っている。1988年、ファミコンはまだまだマイナーであり、市民権など得られていなかったのである。

 

 肝心の音楽のはなしをほとんどしていないが、聞いているだけでまたプレイしたくなるという時点で、かんがえるにつけくわえるべきことは何もない。以上、報告おわり。

 

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